
開業
菊池 圭一さん
インタビュー
Q:そもそも鍼灸に興味をもったきっかけは?
もともと整体を生業にしようと考えていた時期もありました。そうすると、鍼灸マッサージ業界のこともおのずと知識として頭に入ってくるわけですが、鍼灸が肩こりや腰痛だけでなく、内臓疾患や不妊、美容にも応用されていると知ったこと、そして、鍼灸マッサージが地域医療において今後より多くの活躍の場を持つことができるのではないかという可能性を感じたことがきっかけです。
Q:どんな患者様がお越しになりますか?
まだ開業したばかりなので、今は訪問鍼灸マッサージの患者さんがメインです。基本的には歩行困難で外出ができない高齢者の方や、重い障がいを持つ患者さんがほとんどです。
今後の新たなターゲットとしては、介護に関わるご家族であったり、看護師さん、介護士さん、ヘルパーさんなどにもご来院いただきたいです。
Q:開業までの準備期間と開業してみてご感想
3年生の時にアルバイトで働き始めた都内の治療院に、卒業後そのまま就職しました。常勤の従業員は私ひとりでしたので、ほぼすべての在宅患者さんの訪問施術を担当しました。雪の降る日も猛暑の夏も、自転車をこぎ倒して訪問したことを思い出します。その後、地元の千葉に戻って業務委託の訪問施術を始め、少しずつ独立して自分の患者さんも受け持つようになり、なりゆくままに開業したといった経緯です。
ご高齢であったり、寝たきりであったり、手厚い介護が必要な患者さんを日々相手に施術をしているとなかなか思うような効果が出ないことに思い悩んだり、そもそも施術する意味があるのかと考えてしまうような局面もありました。でも独立して訪問施術をするようになってからは、もちろん患者さんの苦痛を取り除くことを第一としながらも、それによって介護に関わるご家族・介護士さん・ヘルパーさんのケアの負担が軽くなることもまた施術の大きな目的であると、視野を広く持つことを心がけられるようになりました。
当院のモットーである「介護を受ける人、介護をする人、介護をサポートする人、みんなの心と体が楽になるお手伝いをいたします」は、そのようなマインドから生まれたものです。
入学前~学生時代
Q:入学前は、どのようなお仕事をされてましたか。
A:大学を卒業して、都内の中核病院に就職しました。そこで臨床研修医の育成に事務職員として携わる中で、患者さんと医療従事者の在り方、地域医療の重要性、スペシャリストとゼネラリストの位置づけなどについて日常的に考え企画・実行を繰り返してきました。間接的ではありますが医療に貢献してきたという自負があります。
Q:学生生活はいかがでしたか?
A:とにかく「手を作りたい」一心で、放課後は実技室に入り浸って練習ばかりしていました。2年生になってからは、オフィス街にある治療院でアルバイトを始め、先輩の体を借りて練習に励みました。昼間部だったこともあり、実技室での練習、治療院でのアルバイト、国家試験の勉強、それぞれまんべんなく効率的にこなせたのではないかと思っています。過ぎてみるとあっという間で楽しい思い出ばかりが蘇りますが、在学中はやっぱり大変でしたので、3年間はとても長く険しい道のりだったと感じています。
Q:クラスメートはどんな皆さんでした?
A:バラエティ豊かなクラスメイトでした。入学するまで出会ったことのないタイプの人たちが集まっていました。年齢も経歴もバラバラでしたが、人生の新しいステージに立とうと努力していることはみんなが共通していました。私はクラス委員長をやっていたこともあり、クラスメイトひとりひとりを良い意味で観察できたという側面もあります。
Q:東洋鍼灸専門学校で学んでよかったこと等
A:実技室解放で過ごす時間は充実していました。自身の練習のみならず、他の学生の練習台になることもまた勉強でした。諸先生方からの的確なアドバイスで新しい発見や気づきを得ることができたのも、実技室解放でした。
また、技術や教養の高い、著名な先生方・先輩方がたくさんいらっしゃいます。アルバイト先の院長も先輩も、就職先の院長も先輩も、みんな東洋鍼灸専門学校出身の方ばかりでしたので、母校に包まれて育ったといっても過言ではありません。
Q:今後の夢や目標など
思い返せば、東洋鍼灸専門学校入学願書の志望動機欄に「地域医療の一翼を担う鍼灸マッサージ師として社会に貢献したい」と書きました。卒業してから今まで、それを訪問鍼灸マッサージという形で実践し続けてきました。自身の治療院を持つことでさらに世界が広がりますが、この先もやることは変わらないと思います。とにかく続けていきます。
Q:入学検討中の皆さんへ
「自分はこうなりたい」という鍼灸マッサージ師像があると、それに向かって突き進むことができる環境が東洋鍼灸専門学校にはあると思います。でも、今はまだ具体的な目標がなくてもそれはそれで選択肢がたくさんあって、迷いながら自分のやりたいことを考えていく楽しさが東洋鍼灸専門学校にはあると思います。とにもかくにも、東洋鍼灸専門学校で学ぶことがあなたの人生に大きな躍動をもたらすことは間違いありません。
治療院紹介
治療院名: きくいちはりきゅうマッサージ治療室
所在地:〒276-0045 千葉県八千代市大和田280-32メゾン・ROY 103号室
連絡先:電話080-6379-5028
営業時間: 月曜日:14:00~18:30(最終受付17:30)
木曜日:14:00~18:30(最終受付17:30) 土曜日:16:00~18:30(最終受付17:30)
日曜日:14:00~18:30(最終受付17:30)
休診日:火曜日、水曜日、金曜日
ご予約は、お電話(SMSも可)、またはインスタグラム(kikuichi_harikyu)のDMにてお願いします
ホームページ:準備中
アクセス:京成本線 京成大和田駅(徒歩約8分)