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技術はもちろんですが、最も大切なのは「接遇力」なのです!

開業

技術はもちろんですが、最も大切なのは「接遇力」なのです!
2011年3月鍼灸科昼間部卒業

大礒 百合さん

ながさわ鍼灸治療院院長
キャビンアテンダントから鍼灸師への転身!卒業後1か月で二子玉川に開業されました。

キャビンアテンダントから鍼灸師への転身!卒業後(東日本大震災後)1か月して開業された大礒先生。鍼灸師を選んだ決断の背景や開業後に気づいたこと等伺ってきました。住みたい街で人気「二子玉川」で頑張っている大礒先生のインタビューをご覧ください。

大礒先生インスタグラム

入学前のお仕事や学生生活で大変だったことを教えてください。

外資系航空会社にて、海外在住で客室乗務員として11年間サービス業に従事しておりました。退職と帰国を決意した際、次の道として「健康に関わる仕事」「自分で時間をコントロールできる働き方」を軸に考え、開業鍼灸師を目標に定めました。

「卒業と同時に開業する」ことを掲げ、そのための3年間を準備の時間と位置づけ、自らを律して過ごしました。必要最低限の「技術」と「運営力」を身につけるため、朝から午後3時までは学校にて東洋鍼灸と医学を学び、夕方4時から夜9時までは経絡治療の鍼灸院勤務、日曜日は鍼医学会での勉強と、時間との勝負の日々でした。振り返ると、もっとも大変だったのは体力と気力の維持だったと思います。

 

鍼灸に興味を持ったきっかけは?

フライト業務の影響からか、腰痛に悩まされる時期がありました。その際、家族が通っていた鍼灸院を勧められて治療を受け、腰痛が改善したという驚きの体験をしました。将来、その鍼灸院で勤務させていただくことになるとは夢にも思わず、当時はまだ鍼灸師を目指すことなど考えていませんでした。
しかし、年齢を重ねるにつれ、仕事に全てを注いで空を飛び回る生活よりも、「自分の家族を持つこと」や「子宝に恵まれること」へと意識が移っていきました。家族や子どもを中心に据えた人生を思い描いたとき、「健康」や「幸せ」に関わる仕事であれば、より自然に、自分らしく生きていけると感じたのです。そうした想いが重なり合い、最終的に「鍼灸業への転身」を決意いたしました。

学生生活はどうでしたか?

常に国家試験のことが頭の片隅にありつつも、技術面を磨くことにも力を注いで過ごしていました。とはいえ勉強ばかりではなく、同期と共に過ごした日々、良いこともそうでないことも含めて、今振り返るととても学生らしい時間だったと感じます。学園祭(東鍼祭)などのイベントも、心が緩む大切なひとときだったと思い出します。

 

クラスメートはどんな方々でしたか?

高校新卒の方から60代の方まで幅広い世代が集まり、男女比は女性がやや多かったと記憶しています。社会人経験を持つ方が多かったので、さまざまなお話を聞けたことがとても楽しい時間でした。個性豊かなクラスメートに囲まれ、思いもよらない人生の時期に学生生活を過ごせたことは、今では大切な宝物だと感じています。

 

開業までの準備と開業してから感じたこと

鍼灸学校での3年間は、私にとって開業のための準備期間でした。その間に、最低限の「技術」と「運営方法」を学ぶ機会をいただけたことに、心から感謝しています。加えて、できる限り患者として鍼灸院に通い、治療を受けながら学ばせていただきました。

実際に開業してみて、声を大にして伝えたいのは「接遇力」の大切さです。「技術」は必要と理解しているので、私を含めて皆さん一生懸命に学ばれます。開業を意識すれば「運営方法」にも目を向けるでしょう。ところが「接遇」については、多くの方がノーマークで、学ぶ機会も少ないのが現状です。私自身、開業してから痛感したのは、前職で培ったサービス業での「接遇力」が、鍼灸業においても技術と同等に重要であるということです。患者様が気分良くお帰りになり、継続して通ってくださる。その積み重ねが、治療家である私にとっても、治療を続けさせていただける基盤になるのだと強く感じています。

利用者さんはどのような方々ですか?

当院には子どもから70代まで幅広い年齢層の患者様にお越しいただいておりますが、特に多いのは40代・50代の女性の方々です。肩こりや腰痛といった整形外科的な症状はもちろんのこと、女性特有のお悩みである婦人科疾患や更年期症状などを抱えた患者様にも多くご来院いただいています。

東洋鍼灸専門学校を選ばれた理由を教えてください。

航空会社の客室乗務員時代に通っていた鍼灸院の先生から勧めていただいたのが、東洋鍼灸専門学校でした。入学時は30代でしたので、他校にある体育祭のようなイベントに新卒の方々と一緒に参加するのには少し抵抗がありました。その点、東洋鍼灸専門学校にはそうした行事がなかったことも、入学を決めた理由の一つです。

実際に入学してみると、「鍼灸学校の東大」といった言葉を耳にしました。集まっている学生の顔ぶれを見渡したとき、その表現は確かに的を射ていると感じました。

東洋鍼灸専門学校で学んだ良かったことは?

他の鍼灸学校を知らないため比較はできませんが、先生方はいずれも個性豊かで、鍼灸業界で名を馳せていらっしゃる方々ばかりだったように思います。国家試験対策も万全で、「座学」「技術」ともに最高峰であったと感じています。

今後の目標など

鍼灸治療家として中堅の立場になってきたと感じるようになり、鍼灸業界に少しでも貢献できないかと考えるようになりました。お弟子さんを取る、教壇に立つために教員免許を取得するなど、道はいくつもあると思います。その中で、私にしかできないこととして、前職のサービス業で培った「接遇力」を、これから続く鍼灸師の方々に伝えていきたいと考えています。「接遇力」は治療院を継続していくために欠かせない力ですが、その前段階として「技術」や「運営方法」も必要になる場合があります。そうした部分も、求める方にはお伝えしていきたいと思います。もちろん、治療家としての現場の仕事も今後も続けてまいります。

入学をお考えの方へのメッセージをお願いします。

鍼灸師という仕事は、施術を通して自立できると同時に、自分の人生の時間をコントロールできる素晴らしい職業です。特に女性は、結婚・出産・育児といった大きなライフイベントは前半に集中、中盤で介護の時期がある方もいるでしょう。そのような環境の中でも、時間を自在にコントロールし、社会と繋がりを保ちながら、自立した自分を持ち続けることができる職業です。

歩みをゆっくり進めるもよし、私のようにスピードを重視するもよし。
資金も時間も、すべては未来への投資です。そして、国家試験取得までの時間を「どの学校で過ごすか」は、その後の人生を大きく左右するほど重要だ、と私は考えています。

治療院概要

治療院名:ながさわ鍼灸治療院

所在地:東京都世田谷区玉川3-36-14-201

連絡先:03-6805-6828
営業時間:9:00~17:00
休診日:日曜・祝日
アクセス:最寄駅:田園都市線/大井町線・二子玉川駅

▼治療院のPRポイント
女性鍼灸師が経絡治療をおこなっている治療院です。2011年4月に開業しました。年齢に応じて考えらえる悩みにおいて、どの時期でも、はり灸で自然治癒力を引き出し症状を改善することができます。また、前職のサービス業で培った「接遇力」を発揮して、多くの患者様に慕って頂き、気分良くお帰りいただき、また次も来院したいと思って頂ける鍼灸治療院に成長しました。

治療院サイトはコチラです。

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