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鍼灸師とマッサージ師!資格を同時に取得する方法とメリット

2017.7.5

肩こりや腰痛を始めとした疾患を治すための職業には鍼灸師がありますが、あん摩マッサージ指圧師も外せない職になります。鍼や灸を使ったものとマッサージによるもの、その施術方法も効果を発揮するメカニズムも全く異なると言って良いほどに違うものですが、患者の身体のメンテナンスや治療を行うという面では共通しています。そのため、人によっては混同しやすい職業だとも考えられます。では、この2つの職業になる方法に関してはどのような差が現れるのでしょうか。それぞれのなり方と資格を同時に取るメリットについてお話していきます。

 

☆鍼灸師を目指す!なり方とやるべき対策

鍼灸師になるためには、はり師ときゅう師という2つの資格を取得する必要があります。どちらかだけを受けることもできますが、鍼灸師を目指すうえではどちらの資格も取っておくのが一般的です。
はり師ときゅう師はどちらも国家資格ですから、まず受験するための資格を得なければなりません。厚生労働省や文部科学省によって認可されている養成学校で、最低3年間は修業することが受験資格の条件ですので、学校に通うのが必要不可欠となります。学校での養成過程を経た後、卒業試験を受け、それに合格できて初めて、はり師ときゅう師の国家試験を受験することができます。
専門学校の入試は、通常であれば容易に合格できる程度のレベルです。鍼灸の専門学校の増加により、それに対する入学希望者の数が足りないため、学校側が希望者を積極的に受け入れる姿勢にあります。そのため、一般的な教養さえ身に付けていれば特に問題視する必要はありません。国家試験に関しても学校での勉強や実習に真面目に取り組めば、特別難易度の高い分野というわけではないと言えます。学校で習った知識をきちんと習得したうえで試験に臨めば合格に近づけるでしょう。

 

☆あん摩マッサージ指圧師の資格を取る!手順や対策は?

あん摩マッサージ指圧師になるには、鍼灸師と同様に厚生労働省、あるいは文部科学省に認可されている養成学校で最低3年間学習して初めて受験資格を得られます。専門学校を卒業してから、あるいは卒業試験に通ってからあん摩マッサージ指圧師の国家試験を受けることが可能です。あん摩マッサージ指圧師としての知識が学べる学校は少ないですが、その分だけ鍼灸に比べると受験者数も少なめの傾向にあるので、倍率的にはさほど高くないと考えて大丈夫でしょう。鍼灸の専門学校と同じく、一般的な教養さえ身に付けていれば合格が可能です。
また、あん摩マッサージ指圧についてだけ勉強できる専門学校はありますが、鍼灸も一緒に習得できるところが多くなっているのが特徴です。どちらの資格も得たいということであれば、両方を学べる学校や学科を選択するのが望ましいでしょう。どんなコースを選ぶにせよ、3年間、大学であれば4年間通い続ける必要があるため、勉学の期間としては変わらないものとして考えて問題はありません。
あん摩マッサージ指圧の試験合格率の推移ですが、85%前後をずっと横這いという状態ですので、比較的合格しやすい資格だと考えて良いでしょう。そのため、専門学校で学んだことをしっかりと復習し、習得さえしていれば特に難易度が高いとは感じないと言えます。

 

☆資格の必要性はどの程度?両方取っておくべきものなの?

鍼灸師になるためには、はり師ときゅう師両方の資格が欠かせませんが、あん摩マッサージ指圧師の資格に関してはどうでしょうか。必須というわけではないですが、資格が取れるなら取っておいたほうが良いという見方もできますよね。では実際のところ、両方の資格を取っておくべきか否かについて、調査を行ってみました。

【質問】
鍼灸師になるためには、鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を両方取っておいたほうが良いと思いますか?

【回答結果】
思う:91
思わない:9

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
調査期間:2017年06月06日~2017年06月09日
有効回答数:100サンプル

★殆どの人が思っている!両方取るべき?
なんと全体の約9割にもなる人が両方の資格を取るべきであると回答していました。

・鍼が効かなくともマッサージの効果がある場合もあると思うので、取れるものなら取っておくべきだと思うから。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・個人で開業することを考えたら、両方持っていたほうが診療の幅が広がるのではないかと思うから。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)

回答の理由として多かったのは、仕事の幅が広がるからというものでした。また、開業をする場合にはあったほうがいいという意見も多く見られ、活躍の場を広げるという意味では両方取っておく必要があると言えそうです。一方で、思わないと回答していたのは約1割という結果です。

・マッサージの資格もあれば良いとは思うが、とくに持っていなくてもデメリットはないと思うので。(40代/女性/正社員)
・どちらか一つの資格で十分仕事に活かせると思います。(20代/女性/専業主婦(主夫))

意見として多かったのは、どちらか1つだけあれば十分というものでした。また、1つだけだとしても特にデメリットがないという意見もあるように、あん摩マッサージ指圧師の資格がないからといって、仕事に支障が出てくることはないと考えて良さそうです。

アンケートの結果、殆どの人が両方の資格を取っておくべきだと答えていましたが、反対意見としては1つの資格で十分だと考えていることがわかりました。ただし、開業する場合や仕事の幅を広げたい場合には、両方取っておいたほうが良いと考えられます。状況や自らの希望に応じて、両方の資格を取得するかどうかを決めると良さそうですね。

 

☆同時に資格を取るメリット!仕事で有利になることは?

鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師、両方の資格を取っておくメリットとしては、まずできることの幅が広がるという点があります。鍼や灸の他にマッサージへの対応もできるので、柔軟性のある診療が可能になることが挙げられるでしょう。ほかにも、独立して開業をしたい際に、あん摩マッサージ指圧師の資格もあると強みになるという一面もあります。ただし、施術サービスとして鍼灸のみを掲げているような鍼灸院で働く場合には、マッサージを活かせる場がないので注意が必要です。
ほかのメリットとしては、後になって必要性を感じたときの苦労を味わう必要がないという点です。専門学校で鍼灸やあん摩マッサージ指圧について学んだばかりのときは、大抵の人が覚えたばかりで専門の知識には詳しいものです。しかし、年数が経つにつれて記憶は薄れていくものですから、後になってから、やはりあん摩マッサージ指圧師の資格を取りたいと思ったときには、また一から勉強し直さなければなりません。仕事であん摩マッサージ指圧の知識について触れる機会がなければ、なおさら学生のときに勉強したことを忘れてしまいがちではないでしょうか。あん摩マッサージ指圧師の資格が後々必要になる可能性があるのなら、勉強したてのうちに資格を取っておいたほうが無難です。

 

☆まとめ

あん摩マッサージ指圧師の資格も取りたいのなら、学生のうちにはり師やきゅう師と同時に取得しておいたほうが、後々のことを考えると楽なのは確かです。また、仕事の幅を広げたい、独立開業したいと考えている場合にも有利になるでしょう。逆に、鍼灸師の仕事だけを極めたいのであれば、特に必要ないとも言えます。将来的にどんな風に仕事をしたいのかによって今後どうすべきかが変わってきますから、自らの希望に合わせて対策するのが望ましいでしょう。
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