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ニーズ増で活躍の場も広がる!女性鍼灸師の魅力とは

ニーズ増で活躍の場も広がる!女性鍼灸師の魅力とは

2018.6.1

聞き慣れない職種かもしれませんが、女性鍼灸師のニーズが増えています。鍼灸師というのは患者の体に鍼やお灸により治療を行う医療行為をするため、国家資格が必要な仕事です。体のあちこちに不調を訴える女性患者の増加に伴い、歴史ある東洋医学の一種である鍼灸の治療を希望する女性が大勢います。そのため、資格を持った女性鍼灸師がまだまだ足りない状況です。ここでは女性鍼灸師という仕事の魅力や鍼灸師を目指すメリット、活躍できる分野、主な就職先などについて徹底解説します。

女性鍼灸師という仕事の魅力や鍼灸師を目指すメリット

 

☆女性だからこそできる仕事がある!鍼灸師のお仕事

鍼灸師という仕事を知っていますか。家族や知人などの身近に鍼灸の治療を受けた人がいなければ、詳しくは知らない人がほとんどではないでしょうか。鍼やお灸の存在を何となくは知っていても、どういうものだかわからないという人もいるかもしれませんので、鍼灸について概要を簡単に説明します。鍼灸とは、体のツボに細い鍼(はり)やお灸による熱の刺激を与え、体の不調を取り除く東洋医学の1つです。近代の西洋医学よりも古い紀元前から行われている中国の伝統医学です。現代においては、多くの国の医療現場で西洋医学と区別なく有用な医療技術として広く認知され、積極的に治療に取り入れられるようになっています。
その治療とは、老若男女を問わず、肩こりや五十肩などの痛み、便秘や下痢、冷え性や不妊、頭痛や耳鳴り、喘息やアレルギー症状などのさまざまな体の不調を対象として行います。それぞれの症状に効く体のツボを目がけて極細の鍼を打ちます。注射針よりも細いわずか1ミリ以下の弾力性のある鍼を使うため、横たわる患者はほとんど痛みを感じません。鍼は1本だけでなく、十数本から何十本も刺した状態で治療を行います。患部のツボに揺すって刺激を加えたり、そのまま放置したり、とさまざまな施術方法があります。それにより、血行が良くなったり、リンパの代謝がアップしたりするなど、その場で効果を感じることが多いです。
灸は、ヨモギの葉から作ったもぐさを肌にのせて火を点けて伝わる熱を用いてツボに刺激を与える方法です。鍼の直接刺激とは異なり、伝導する熱により滞りがちな血流を改善し、造血、血行の改善、免疫力の強化などにつながり、治癒力を高める目的があります。患者の疾患や体質や体調を診て鍼灸を使い分けています。
鍼灸の治療行為を行うには、国家試験に合格して認められた資格所持者でなければなりません。鍼灸に関して3年以上の養成機関で学問を習得した者のみに国家試験の受験資格が与えられ、試験に合格すると晴れて鍼灸師として医療現場で鍼灸の技術を生かして働くことができます。
鍼灸師は世間一般ではマッサージやあん摩、柔道整復師や整体師と同じような職種と捉えられることが多く、男性が多いイメージがありました。しかし、今では鍼灸の学校に通う女性は6割以上にものぼり、女性鍼灸師を目指す人が増えています。鍼灸の治療現場では女性の患者も増えていることから女性の鍼灸師の需要が急増している状態です。女性患者の悩みを共感できるのは女性であり、鍼灸は素肌に直接治療しなければならないため、女性鍼灸師なら心理的に安心できると評判なのも頷けます。このように女性鍼灸師は、女性ならではの強みを生かして一生働き続けられる仕事です。

 

☆女性が鍼灸師を目指すメリットとは?

職場環境や出産や育児など家庭での役割により、女性が男性のように外で長く働くことは今の世の中では難しいと言わざるを得ません。そのため、妊娠や出産などでせっかく積み上げたキャリアを捨てて離職する女性は多いです。いくらでも自分の代わりのきく人材が豊富な職場なら、子どもを万が一保育所などに預けて働きたくとも職場復帰が叶わない場合もあるでしょう。
その点、年齢に関係なく長く働きたい女性にとって、女性の就業者がまだ少ない鍼灸師はおすすめの職業であるといえます。鍼灸師は厚生労働省が定めた国家資格のため、国家試験に合格した資格取得者なら、結婚や出産などの女性のライフステージに合わせた働き方ができます。鍼灸なら強い力を必要としないため、本人の希望次第で出産直前まで働くことが可能です。また、重労働ではないため産後も早いうちに復帰することができます。就業年数が長くなればそれだけベテランになり、いくつになっても長く続けられる職業です。また、生理痛や不妊、自律神経失調症や更年期障害による不調などのデリケートな女性患者の悩みに寄り添えることは、女性鍼灸師ならではの大きな強みになります。しかも、治療部位によっては衣服を脱ぐ場合もあるため、女性の患者なら女性鍼灸師が在籍する治療院を選択肢に加えることもあるでしょう。そのため、男性鍼灸師の多い職場では、女性鍼灸師の採用を積極的に行うため、女性が優遇されやすいメリットがあります。

 

☆女性鍼灸師の強みを活かせる分野とは

鍼灸は体の不調を治すためだけのものではありません。体のツボに直接働きかけることにより、体調改善はもとより美容にも効果があることが知られています。たとえば、肌のターンオーバーを正常に整える美肌効果、むくみやたるみの解消などにも鍼灸は効き目があり、古い文献でも古代の中国王朝の王妃が美容に特化した鍼灸治療を受けていた記述があります。このように、鍼灸はツボを刺激して新陳代謝や血行促進、乱れた自律神経のバランスを整え、精神的な不調にも働きかける医療行為です。めまいや動悸、不眠や肌荒れなどの更年期特有の症状も改善させる効果があります。
これらの女性の悩みに特化した、女性鍼灸師ならではの強みを活かせる分野として、美容鍼灸やレディース鍼灸といった分野があります。

 

☆女性鍼灸師はどんなところで活躍できるの?

女性鍼灸師の就職先は、男性と変わらず一般の鍼灸院や整骨院があり、男性や女性の治療にあたることができます。頭痛や鼻炎、耳鳴りや痔、捻挫や骨折の疼痛、風邪や生理痛などありとあらゆる症状の患者を受け入れるところがほとんどです。患者の多くは、病院で薬物治療などを行うような急性期の症状ではないが、何となく慢性的に不調を抱えている人などが多く来院します。鍼灸によってその不調を緩和し、体が楽になったと感じるリラクゼーション効果もあると評判です。
重病ではないにしろ、常に体の不調を訴える高齢者向けの介護施設などでの需要もあります。今後の高齢化社会に備え、積極的に採用したい老人ホームが増えるでしょう。また、日本国内だけでなく海外でも活躍の場はあります。日本で取得した国家資格が認められ、鍼灸に対しての厳密な規定がない国で滞在中の日本人や外国人を相手に治療することも可能です。
そのほか、エステサロンのような美容業界で美容鍼灸を行ったり、疲れた体を癒やしたり、運動で痛めた部位の治療を行ったりするスポーツジム業界からの求人も見られます。また、女性特有の症状の疾病を治療する専門の鍼灸院の求人があることもあり、今後ますます幅広い業界や職場で活躍できる将来有望な職種といえるでしょう。
ある程度の経験を積んで独立開業することも可能です。鍼灸師を目指す人は、親や親戚が鍼灸師だから、という人も多く、家族が経営する鍼灸院の分院の院長になったりすることもあります。このように、女性鍼灸師が活躍できる場は多岐にわたり、自分の向き不向きに合わせて職場を選ぶことが可能です。そのため、妊娠や出産などのライフイベントに合わせて、時短勤務にしたり、稼働日を少なくしたりと、自由で働きやすいスケジュールで長く活躍できる職場といえるでしょう。

 

☆女性が鍼灸師を目指すには

鍼灸師になるためには、専門の養成学校への3年間の通学と鍼師と灸師両方の国家資格取得が必要です。それが2つ揃って初めて鍼灸師になります。資格取得のためには独学で勉強したのでは受験資格を満たしません。国が認定した専門の養成学校で最低でも3年の修業が必要です。その実績があり、初めて国家試験を受けるための要件を満たすことになります。鍼灸師を目指せる専門学校には、仕事を終えた社会人が通いやすいように夜間部を設けているところもあります。鍼灸の学習は、厚生労働省の教育訓練給付制度が利用でき、受講にかかる諸経費の一部が国から支給されるため、社会人になってから目指すことも十分可能です。

☆女性が鍼灸師を目指すには

 

☆女性の悩みに寄り添える鍼灸師になろう

女性が鍼灸師を目指すことは患者側にもメリットが多いという特長があります。なぜなら、女性は、手芸や調理やピアノなどの趣味を通して指先が器用である人も多く、患者にとっても安心感を与えられます。また、男性よりもさまざまな面で細かな気配りができる点で、患者の立場から見れば体の不調などを相談しやすいと思われるようです。同性の女性だけではなく、男性患者からの需要もあるため、女性にとって鍼灸師は安心して長く働ける魅力的な仕事であるといえます。

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