鍼灸コラム

鍼灸師について

どんな資格が必要?美容鍼灸師になる方法

2018.5.1

鍼灸治療により、美容に関するさまざまな悩みを解決し、症状を改善させることを目指す美容鍼灸。美容意識の高まりにより、ますます注目されている分野です。鍼灸により女性の健康と美をサポートしたいという思いから、美容鍼灸師を目指したいという人もいることでしょう。しかし、美容鍼灸師という職業は、どうすればなれるのでしょうか。今回は、鍼灸師についての基礎知識をはじめ、美容鍼灸について詳しく説明します。美容鍼灸師になるにはどんな資格が必要なのかという疑問にも答えています。

 

☆基礎知識!鍼灸師とは

まず、鍼灸師についての基礎知識から説明します。
鍼灸師とは、はり師ときゅう師の国家資格を有している人のことです。つまり、鍼灸師とは東洋医学のスペシャリストです。鍼灸養成施設や専門学校では、東洋医学の理論やはり・きゅう理論をはじめ、さまざまな専門科目を学びます。鍼灸師になるには、幅広い知識を蓄える必要があるのです。
鍼灸師は、鍼やお灸を使って、経穴と呼ばれるツボを刺激します。この経穴は、全身に360カ所以上も存在すると言われています。当然ながら、鍼灸師はこの全身のツボの場所や、そのツボを刺激することで得られる効果についての知識を持っていなければなりません。さらに、施術を行ううえで、人体の構造や機能についても熟知している必要があります。問診しながら、患者の症状や体の不具合を的確に見極めるには、西洋医学の分野も必要になるでしょう。
施術の際には患者の体に直接触れて、コミュニケーションを取りながら行います。そのため、患者に安心して施術を受けてもらうためには、症状や治療についてよく説明して、信頼関係を築くことも欠かせません。そうした意味で、鍼灸師は知識や技術だけでなく、人と関わるコミュニケーション力や、人から信頼してもらえる人間性も大切だと言えます。
人間の体は、弱いところがあるとそれを自分の力で治そうとする自然治癒力という機能を持っています。鍼灸師が行う鍼灸治療は、体の内側から自然治癒力を高めて、その人が持つ本来の正常な身体に戻すように働きかける治療です。体の表面にある経穴に刺激を与えると、内臓にも影響し、その機能を改善させることができることが期待できます。このほか、病気を予防したり改善させたりする効果や、免疫力を高める効果などがあるとされています。

 

☆注目されている!美容鍼灸

次に、鍼灸のなかでも美容に関する悩みにアプローチする美容鍼灸についても詳しく見てみましょう。
美容鍼灸は、ニキビやしわ、ほうれい線のたるみ、しみなど、さまざまな美容の悩みを解決するものです。皮膚や筋肉に直接働きかけることで、こうした悩みの原因に根本から迫って、肌質や体質を改善させることを目的としています。
たとえば、しわやたるみといった症状は、目の周りや口の周りなどの筋力の低下が原因といわれています。こうした部分をあまり動かさないことや、加齢などが原因で、筋力が低下してしまっているのです。美容鍼灸では、この弱くなってしまった筋肉に直接刺激を加えることで、筋力アップを促すことが期待できます。
ニキビで悩んでいる場合はどうでしょうか。ニキビにもさまざまな種類がありますが、顔全体にニキビができている場合、その原因の一つは、肝臓の働きが悪くなっていることだと考えられています。肝臓の解毒作用が低下しているために、ニキビができやすくなることがあるのです。その場合は、鍼で内臓の働きを整えるように促し、顔までしっかりと栄養が届くようにします。思春期にできやすい赤ニキビであれば、ストレスや体の冷えが原因の場合が多いとされているので、鍼治療により血行を促進させます。
このように、美容鍼灸は肌のさまざまな症状に効果を発揮することが期待できるものです。東洋医学に基づいた知識や施術で、美と健康に幅広くアプローチすることができるといえます。

 

☆美容鍼灸とエステや美容整形との違いとは

肌など美容についての悩みを改善させるというと、エステや美容整形を思い浮かべるかもしれません。美容鍼灸とエステや美容整形には、どのような違いがあるのでしょうか。
エステは、さまざまな美容機器やエステシャンの手技などにより、肌のコンディションを整えたり、エイジングケアをしたりします。優雅な空間でマッサージなどを受けることで得られるリラクゼーション効果も大切な要素でしょう。さらに、エステは肌悩みに関して、直接働きかける施術を行うことがほとんどです。たとえば、毛穴の黒ずみが気になるのであれば、直接毛穴に働きかけて洗浄などを行い、黒ずみを取りのぞいてきれいにします。
美容整形では、顔のエラの部分の骨を削って小顔にしたり、しわやたるみを解消するためにヒアルロン注射やボトックス注射を打ったりします。物理的に働きかけるので、顔の変化という意味での効果は高いですが、不自然な仕上がりになってしまうことがあります。エステと美容整形には違いがありますが、肌悩みに直接働きかけるという点では、考え方のベースは同じといえるでしょう。
一方、美容鍼灸は、単に肌悩みを解決するという考え方を基本にしているのではありません。体調を整えて体を健康な状態にした結果として美しさを手に入れるという考えがベースにあります。まず身体全体のバランスを調整して健康にすることで、肌本来が持つ回復機能を活性化させていくのです。それにより、その人本来が持つ、自然な若々しさや美しさを実現させることが期待できます。美容の悩みに対して、根本原因からアプローチするという点がエステや美容整形とは異なっています。

 

☆どうやったらなれる?美容鍼灸師に必要な資格と役に立つ資格

美容鍼灸師になるためには、どのような資格が必要なのでしょうか。また、役に立つ資格はどのようなものでしょうか。では、美容鍼灸師の資格について説明しましょう。
美容鍼灸師に必要な資格は、はり師ときゅう師です。どちらも国家資格で、鍼灸の専門学校や鍼灸養成施設、大学などで学び、国家試験に合格することが必要です。はり師ときゅう師は異なる国家資格ですが、同じ専門学校や大学で単位を取得し卒業することで、両方の受験資格を得ることができます。
さらに、美容鍼灸師として施術を行ううえで、持っていると役立つ資格もいくつかあります。
まず、あん摩マッサージ指圧師の資格です。その名の通り、「あん摩」と「マッサージ」と「指圧」という3つの方法によって成り立っています。あん摩マッサージ指圧師の資格を持っていると、鍼灸だけでなくリンパの流れを良くするマッサージを行ったり、体の各部分の機能を良くするためにツボを指圧して刺激したりする施術が可能です。
近年、美容鍼灸では鍼灸にリラクゼーション要素を加えた施術も注目されています。そのため、アロマテラピー検定やメディカルハーブ検定も、持っていると役立つ資格でしょう。アロマテラピーは、植物に由来する精油や芳香を用いて、心や体のトラブルを解消させることを目指すものです。一方、メディカルハーブは、植物のなかでも薬効成分に注目して、リラックスやデトックスなどの効果を引き出しています。鍼灸にアロマテラピーやメディカルハーブを組み合わせることで、トータル的な施術を行うことができ、より効果を実感しやすくなるでしょう。
さらに、ダイエット検定という資格もあります。美容鍼灸を受ける人のなかには、ダイエットをしたいという人もたくさんいます。ダイエット検定の資格を持っていれば、より患者の期待にこたえやすくなるに違いありません。

 

☆独学でも資格の取得はできるのか

美容鍼灸師を目指したいけれど、独学で学んで資格を身につけることはできるのだろうかと疑問に思うかもしれません。
美容鍼灸師になるには、はり師ときゅう師という二つの資格が必須です。この二つはどちらも国家資格であり、残念ながら独学で取得することはできません。国家資格を受験するためには、厚生労働大臣による認定を受けた学校で、定められた課程を修了することが条件に挙げられているからです。特に鍼灸師に関していうと、認定を受けた施設や学校で3年間学んで知識や技術を身につけると、国家試験を受験する資格が得られます。その後、年1回行われる国家試験に合格してはじめて、鍼灸師の資格を取得することができるのです。
では、美容鍼灸師になるにはどうしたらいいのでしょうか。そのためには、鍼灸について学べる学校への入学が必要です。鍼灸についての知識はもちろん、マッサージや指圧、アロマなどについても学べる学校が増えています。鍼灸の学校に入学してしっかり学ぶことで、さまざまな知識や技術を身につけることができるでしょう。

☆国家資格を取得して美容鍼灸師になろう!

鍼灸の施術を受ける女性が増えている今、美容鍼灸師はますます求められています。美容鍼灸師になるためには、国が法律に基づいて認定を行う、はり師ときゅう師の国家資格が必要です。まずは、鍼灸について学ぶことができる学校に入学して、美容鍼灸師というすてきな職業への第一歩を踏み出しましょう。

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