鍼灸コラム
鍼灸師について
学費はどのくらい?鍼灸師になるための学校

学費はどのくらい?鍼灸師になるための学校

2018.4.25

鍼灸師になるためには、まず国家資格を取得しなければなりません。鍼灸師の国家資格は「はり師」と「きゅう師」に分かれています。鍼灸師として活動している人は、はり師ときゅう師の両方の資格を取得している人が多いです。はり師やきゅう師の資格を得るためには、まず専門の学校に通って国家試験の受験資格を得なければなりません。ただ、学校に通うためには多額の費用がかかります。ここでは、鍼灸師の専門学校の学費の相場、また学費を節約するための方法やそれ以外にかかる費用などについて解説します。

鍼灸師になるための費用などについて

 

☆どのくらい必要?鍼灸師になるための学費

鍼灸師の国家資格は年に1回、毎年2月の下旬ごろに行われるのが通例です。しかし、すべての人が自由に受験できるわけではなく、国家試験を受けるためには鍼灸師になるための養成学校を修了していなければなりません。養成学校には、鍼灸系の専門学校や、鍼灸学科がある4年制大学または3年制短大などがあります。一般の大学や社会人をへた後に、鍼灸師になりたいと思った場合も、まず国家試験の受験資格を得るために、これらの専門学校や4年制大学などを修了する必要があります。鍼灸系の養成学校、鍼灸学科がある大学・短大は全国で80~90校ほどあるといわれています。そのほとんどが専門学校です。ちなみに、受験資格を得るためには、厚生労働省や文部科学省の認可を受けた学校を修了しなければなりません。認可を受けていない学校を修了しても受験資格を取得できないので注意してください。
専門学校や鍼灸学科がある大学・短大に通学するためには、当然のことながら学費を支払わなければなりません。鍼灸系の専門学校の場合だと、卒業までに合計400~500万円くらいの学費が必要になります。特に1年目の学費には入学金などが含まれるため、年間で150~200万円程度の費用が必要になる場合が多いです。また、鍼灸師以外の資格もあわせて取得する場合には、さらに年間で100万円程度の学費がかかることもあるようです。一方、専門学校や短大より1年長く通うことになる大学の場合だと、卒業までにかかる学費は600万円以上に及ぶこともあります。もちろん、学校側もより多くの生徒を確保するためにいろいろな制度を設けています。学校によっては、入学金の減免や奨学金制度など、鍼灸師を目指す学生が無理なく通学できるようなさまざまな仕組みを設置しています。早期に出願することで入学金が免除されたり、医療系の資格を取得していると一部の学費が免除されたりなど、独自の減免制度や奨学金制度を設けている学校も少なくありません。高額な学費を少しでも節約したいなら、そうした学校の制度をなるべく上手に活用することが大切です。

 

☆夜間コースは比較的学費が安い

鍼灸師の養成学校は、一般の大学と変わらないくらいの学費がかかります。こうした高額な学費を少しでも少なくするためには、入学金の減免や奨学金制度を活用するだけでなく、比較的学費が安い夜間コースを選択するというのもひとつの手です。鍼灸系の専門学校の中には夜間コースが設けられている施設が少なくありません。夜間コースのメリットは、昼間のコースよりも学費が安く設定されているという点です。しかも、夜間コースでも、昼間のコースとほとんど同じカリキュラムを受けることができ、通学期間も昼間のコースと同じ3年というところが多いです。1年目で基礎を学び、2年次には技術の向上を目指し、3年生で試験対策を行うというのが一般的な夜間コースの流れになります。もちろん、夜間だからといって資格が取りにくいということはありません。また、よりじっくり学習したいという人のために、4年間の夜間コースを設置している専門学校もあります。
それから、夜間コースに通うメリットは、学費が安いという点だけではありません。夜に授業を受けることになるため、昼間の時間は自由に使うことができます。昼間にがっつり働けば、それだけでも学費の足しになるでしょう。また、すでに働いている人でも、夜間コースなら無理なく通うことができます。学校によっては、夜間コースに限って入学金を免除しているところもあります。入学金がない学校の場合、初年度の学費を100万円ほどに抑えることが可能です。そうなれば、3年間の合計でも学費を300万円程度に節約することができるでしょう。夜間コースには、働きながら勉強している人など、さまざまな年齢層の学生が通っています。そこには、昼学部とは違った刺激もあるでしょう。学費を節約したい、昼の時間は働きたいというだけでなく、いろいろな年齢層の考え方に触れたいという人にも、夜間コースはおすすめです。

 

☆覚えておこう!学費以外にかかる費用

鍼灸師の養成学校に通うためには、学費以外にもさまざまな費用がかかることになります。たとえば、教科書代や白衣代です。特に初年度は教科書や白衣を揃えるために20~30万円かかります。初年度は入学金なども発生するため、特に出費の多い年度だと覚えておいてください。教科書代や白衣代のほかにも、授業によっては別途実習代というものがかかることもあります。実習代は学費とは別に計算されるため、しっかり考えておかないと思わぬ出費を強いられてしまうかもしれません。また、学校によっては、校友会というものに所属しなければいけないことがあります。その会費という名目で数万円かかります。別に所属しなくて良い場合もありますが、将来的に鍼灸師になったときの人脈づくりのためにも、なるべく所属しておいた方が良いでしょう。
もちろん、学校に通っている間も、自分の生活を送っていかなければなりません。1人暮らしをしていれば、学校関係以外の生活費もかかってくるでしょう。家賃や食費、光熱費など、しっかり節約しないと大きな出費になってしまうこともあります。ただでさえ学費に大きな金額が発生しているので、なるべく生活費は切り詰めながら学習に臨みたいところです。それから、こうした生活費や学校関係のお金だけでなく、実際に国家試験を受けるときの費用もきちんと考えておく必要があります。国家試験もタダでは受験することができません。まず、受験手数料として11600円かかります。はり師ときゅう師の両方の資格を受験する場合は、受験手数料も2倍です。また、試験のあとに鍼灸師として登録する際も、申請手数料として5200円、登録免許税として9000円かかります。こうした費用を合計すると、受験から登録まで37400円かかることになります。このように、鍼灸師になるためには、学費以外にもさまざまなお金が発生します。ここに学費も含めて計算すると、鍼灸師になるまでに最低でも500万円くらいはかかると見込まれます。決して安い金額ではないだけに、きちんとした資金計画を立ててから学校に通うことが大切です。

 

☆覚えておこう!学費以外にかかる費用

☆支援制度を活用して賢く通おう

鍼灸師になるための学校にかかる費用は決して安くありません。学費の問題がネックとなって、鍼灸師になることをあきらめようとしている人もいるのではないでしょうか。ただ、経済的に学校に通うのが厳しい場合でも、それだけで鍼灸師をあきらめてしまわないでください。そうした経済的に通学が困難な人のために、厚生労働省により認められた「教育訓練給付金制度」というものがあります。この制度は、仕事をしている人、また求職中や退職中の人が、自費で専門学校などの教育訓練講座を修了した場合、その学費の一部を国が支給してくれるという制度です。もちろん、すべての人が受けられる制度ではありませんが、条件を満たせば最大で144万円もの支給金を受けることができます。この制度を利用すれば、学費の負担を大きく減らすことができるでしょう。
もちろん、こうした国の制度だけでなく、学校独自の減免制度や奨学金制度を利用することも忘れないでください。特待生入試や奨学金制度を上手に活用できれば、学費を全額免除することができる場合もあります。これらの制度は学校によってさまざまです。減免制度や奨学金制度は、それぞれの学校によって特色が異なります。自分に合った学校を受けられるように、しっかり学校独自の制度を調べておくことをおすすめします。また、学費だけに目を向けるのではなく、教科書代や白衣代などといった学費以外の費用もきちんと考えておくことが大切です。日々の生活費も忘れてはなりません。学費を節約できたとしても、生活費が高額になってしまっては、結局のところ大きな出費を強いられてしまうでしょう。都心の学校に通う場合は、生活費も高くなりがちです。それだけに、学校の立地も合わせて考慮しておいてください。鍼灸師になるために、高額の費用がかかることは避けられません。ですから、経済的に厳しい場合は奨学金や減免制度の利用、また国の教育支援制度の活用、さらには夜間コースなども視野に入れながら、費用を節約して賢く通えるように工夫しましょう。

  • 参考になった (5)
 
本校の学費(入学金・授業料・設備使用料)は、鍼灸科(昼間部・夜間部とも)446万円、
鍼灸あん摩マッサージ指圧科(昼間部・夜間部とも)551万円です。
学費以外には、教科書・白衣・鍼灸道具等で12万円ほどが必要となります。
※旅行や球技大会、遠足などありませんので、上記以外の徴収はありません。
鍼灸科の学費は学校によってかなり異なりますので、
授業内容なども含めてしっかり調べることをお勧めします。
本校では入学者の約4割が教育訓練給付金などを活用しています。



瀧口 定広

2学年主任

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