鍼灸コラム
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知りたい!鍼灸師の免許を取得するには

知りたい!鍼灸師の免許を取得するには

2018.4.9

鍼灸師の魅力は治療法に留まらず、高い将来性にあります。免許を取得することで、独立開業も可能です。統合医療としての認識も世界的に広がりをみせるなど、幅広いニーズの高まりが期待できます。また、鍼灸師になることで体の不調を訴える患者に寄り添い、知識と経験を生かして鍼灸治療で応えることも魅力です。そこで、未経験から鍼灸師の免許を取得するまでの流れをいっしょに確認してみましょう。さらに、学習内容や取得後の進路などについても詳しく紹介します。

未経験から鍼灸師の免許を取得するまでの流れ

 

☆こう目指す!鍼灸師の免許取得までの流れ

高校を卒業するなど、大学に入学することができる人であれば、文部科学大臣の認定した学校または厚生労働大臣の認定した養成施設に入学することが認められます。文部科学大臣の認定した学校には、さまざまな医療機関の専門職を育成するためのカリキュラムが組まれているのも特徴です。看護師や作業療法士をはじめ、鍼灸師になるための学校も含まれています。鍼灸師になるには、厚生労働大臣の認定した養成施設で学ぶことも可能です。養成施設とは、技能者などを育成する目的で作られています。鍼灸の知識を学べる専門学校などが、この養成施設に含まれます。
受験資格を得るためには、知識および技能を3年以上修得する必要があります。4年制大学で学ぶ場合には4年。専門学校や短期大学では3年が一般的です。3年以上の就学で、基礎医学や専門学を履修することになります。学校を無事に卒業または卒業見込みの人は、毎年2月に実施される「はり師」と「きゅう師」の国家試験を受験することが認められます。日程は同じ日に重なることもあり、両方を同時に受験する場合には、共通科目については一回だけ受験するだけで構いません。
合格通知を受けてから鍼灸師として活躍するには、それぞれに申請書を提出し、登録されることで正式に認められたことになります。申請書に不備がなければ、約1カ月半で免許証が本人に送られます。

 

☆専門性が高い!国家試験の科目

鍼灸師になるために学校ではさまざまなことを学びます。専門学校などの3年制の場合、1年目に医療専門職に不可欠な解剖学の基礎知識を修得し、はり・きゅうの実技も開始されます。2年目になると応用知識として東洋医学臨床論やはりきゅう理論など専門分野を学習します。実践的な鍼灸のカリキュラムも始まるでしょう。3年目を迎えると、国家資格の取得に備えた対策と卒業後の進路を検討しなければいけません。演習や実習などの臨床現場で役立つ技術をより実践スタイルで身につけます。
さらに詳しく確認すると、学習カリキュラムは大きく5本の柱が立っています。基礎分野、専門基礎分野、専門分野、総合分野とゼミナールに分けられます。基礎分野は、さらに細かく人文科学と自然科学、生命科学、外国語や運動科学から構成され、人間の環境に順応するメカニズムを心理学の見地から学びます。専門基礎分野は、解剖学や生理学、運動学の他に病理医学概論や臨床医学、リハビリテーションと広く医学の基礎に理解を深める学習が並びます。はり・きゅうの役割を学ぶ上でも重要な学習プログラムです。
専門分野に含まれるのは、はりきゅう理論、経路経穴概論、東洋医学概論を主軸とし、歴史や治効理論、経路・経穴に関した学習テーマです。特に経路経穴概論は、はりきゅうの根幹を成している部分なのでしっかりと修得しましょう。その他、基礎実技、臨床実技、応用実技に加えて、より実践的な臨床実習も追加されます。臨床実習は、患者とのコミュニケーションを図りながら実習することで、より現場に近い体験ができるでしょう。総合学習とゼミナールは、医学の基礎知識と経路経穴に則った集大成で、患者との繋がりなどを含めた高い専門技術を修得するカリキュラムです。

☆メリット!鍼灸師の免許を持つ強み

 

☆メリット!鍼灸師の免許を持つ強み

鍼灸師の免許を取得するには、国家試験に合格しなければいけません。それは人の生命など、国が率先して管理する必要が認められる資格だからでしょう。また高齢化社会に伴い、はり・きゅうの治療法を求める患者数も増加傾向にあります。保険治療も適用されることもあり、ますます社会的にも期待度がアップしてきました。場合によっては独立開業を果たし、培った知識と経験、技術力を生かすことが可能です。鍼灸師は、医師の指示を受けなくても、自分の判断で施術が認められているのも特徴でしょう。
鍼灸師の免許があれば、はり・きゅうを通じた技術を提供することも可能ですが、西洋医学とのマッチングやエステサロンとの融合、リゾートホテルや駅ナカでの事業展開と活躍の可能性は拡大しています。歴史の長さや鍼灸師の認知度は十分にあるので、鍼灸師としての強みを生かすことは難しくないでしょう。実際の独立開業では、資金面の準備や人脈、肝心な鍼灸師としての腕を上げることも欠かせません。しっかりとしている資格ではありますが、ビジネスとして考えるのであれば事業計画を打ち出して、数年程度の準備期間を設けることも必要です。

 

☆進路が広がる!あわせて取得しておきたい資格

鍼灸師の資格に加えて取得したいのは、柔道整復師の資格でしょう。はりきゅう同様に国家資格である柔道整復師は、スポーツ選手に起こりがちな打撲、捻挫、脱臼および骨折などの各種損傷を施術により改善させる仕事などを得意としています。他にはあん摩マッサージ指圧師の資格があると、症状や状況に合わせて何種類もの施術が行えることになるので、患者それぞれに適した治療プランが立てられます。患者の立場になれば、症状に応じて最適な方法を行ってくれるので、追加できる資格があると将来的にも心強いでしょう。
しかし、覚えておきたいのは、メインになる資格をいくつも選んではいけないことです。幅広く何でもできる人になってしまうと、思わぬことで本業を見失ってしまう可能性があるからです。独自のスタイルを明確に打ち出すことで、相手からは何をしてくれる人なのか認識してもらえます。資格を増やす以上に、今の実績で患者にできることを工夫してみましょう。その後になってから、追加したい資格を検討します。実際の方向性が見えてから、追加したい資格を選んでも遅くはありません。

 

☆海外免許が必要?外国で鍼灸師として働きたい場合

日本国内で鍼灸師の資格を取得した後に海外に活躍の場を広げたいのであれば、渡航先によっては十分に活躍することができるでしょう。特に、アメリカなどでは、日本国内にいるときよりも需要が見込めるはずです。しかし、注意したいポイントもあります。日本国内で取得した鍼灸師の資格がほとんどの国では通用しません。アメリカの場合でも州単位で免許制度を設けていることから、国内の資格を適用させられないのが現状です。他にも免許制度があるのはオーストラリアなどで、日本の資格だけでは難しいでしょう。鍼灸師としての技術は、アメリカなどの方が活発な面もあるほどで、むしろ海外で鍼灸師としての技術を学ぶ日本人も珍しくありません。すぐにでも海外で鍼灸師として活躍したいのであれば、ニュージーランドなど、就労ビザがあれば働き始められるケースもあります。また、日本国籍の船では、国内法が適用されるので、海外を航行中でも国内の資格を生かすことができるでしょう。
さまざまな準備をしていても、希望通りに鍼灸師として海外で活躍できるとは限りません。求人情報や働き口に関する紹介など、現地での人脈を築くことが大切です。その意味では、ボランティアなどで自己紹介するチャンスをつかむことも方法といえるでしょう。ボランティアなので無給ということも少なくありません。海外でチャンスやきっかけを得るためには、積極的に行動することがコツです。さらに、本格的に鍼灸師として活躍したいと考えるのであれば、現地の学校に身をおき、より高度な知識や技術を修得する必要があります。

 

☆鍼灸師になるポイントをおさらい

これから鍼灸師を目指すのであれば、はり・きゅうに関する学科のある大学や専門学校などで学ぶことが大切です。特に鍼灸師には、医学的な知識に加えて、経路・経穴に関する理解、それ以外にも多岐に渡る高度な知識と技術力が求められます。その意味でも、じっくりと専門的な知識や技術を修得できる学校選びが欠かせません。大学に進学した場合は4年、短大や専門学校などでは3年学び、国家試験を受けることになります。さらに、高度な技術や活躍の幅を広げたいのであれば鍼灸が活発な海外を目指すのも方法です。
意外に感じるかもしれませんが、鍼灸の研究が盛んな国としてアメリカは世界からも注目されるほどです。実際に日本からも多くの人が高度な知識と技術を学ぶために渡米しています。鍼灸師としてグローバルな活躍を目指すのであれば、語学や異国文化、コミュニケーション力などの幅広い知識が求められます。まずは日本国内で鍼灸師として経験を積むために、専門的な知識を学ぶことができる学校に入学し、国家資格の取得を目指しましょう。

 

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