鍼灸コラム

鍼灸について

知って安心!鍼灸治療に使う針の消毒方法

2017.11.15

鍼灸院で使われる針は皮膚に直接刺すものですから、どうしても衛生面が気になってしまうところではないでしょうか?しかし、衛生管理をきちんと徹底している鍼灸院なら、まずその点の心配は要りません。衛生面に配慮した針の使い方のノウハウも業界にはきちんと広まっていますし、経営の姿勢にさえ問題ないのであれば安心していいと言えるでしょう。鍼灸院は治療に使用する針の消毒をどのように行っているものなのか、その方法を見ていきます。

☆鍼灸院でよく使われているディスポーザブル鍼

鍼灸院でよく使われているのが、ディスポーザブル鍼と呼ばれる針です。主にステンレス製の使い捨てタイプの針で、予め消毒されているのが特徴となります。ディスポーザブル鍼を製品化している工場が滅菌処理をしているため、鍼灸院によって消毒の仕方にムラがあるという心配もないので安心です。使用前は包装されているので、空気に長く触れて汚れてしまうということもまずありません。使い捨てタイプですから、当然ながら繰り返して使うことはないですし、菌が入ってしまったり、感染症にかかったりしてしまうリスクは、ほとんど有り得ないと考えていいでしょう。
ディスポーザブル鍼は使い捨てタイプで、一つひとつの針の単価は非常に安価ではあります。だからといって造りが雑ということもありません。そのため、衛生面以外の問題もクリアできていますから安心できます。折れにくくて耐久性がありますし、極細の針なので痛みも感じにくいと言えるでしょう。消毒がきちんとされている、かつきちんと満足できる施術を受けたいということであれば、ディスポーザブル鍼を扱っている鍼灸院を優先的に選んでみることをおすすめします。

 

☆ディスポーザブル鍼を使わない場合の消毒方法

ディスポーザブル鍼は多くの鍼灸院で使用されているのは確かですが、もちろんすべての鍼灸院で取り扱っているというわけではありません。鍼灸院のなかには使い捨てタイプではない針を使うところもあります。しかし、使い捨てではないから衛生面の配慮に欠けるということはありません。ディスポーザブル鍼は使い捨てるだけですから、あくまでも衛生管理が楽にできるというのが安心できる点です。使い捨てではなくても、消毒を徹底している鍼灸院なら特に問題視しなくてもいいでしょう。ディスポーザブル鍼を使わない場合の針の消毒方法は、オートクレーブという高温高圧式の蒸気滅菌器を用いるのが一般的です。病原体を死滅させるほどの滅菌処理を施せる機械ですから、この機械を使用して針の滅菌や保存を行っている鍼灸院であれば安心できます。
使い捨てのタイプではないからきちんと消毒しているか不安という場合には、目に見える範囲にオートクレーブが置かれているか、針の消毒に関する案内はあるかなどをチェックしてみるといいでしょう。消毒を徹底しているか判別できない場合は、鍼灸師に消毒をどのようにしているのかについて事前に確認を取ってみるのが効果的です。

 

☆感染症が怖い… ?鍼治療からうつることってあるの?

鍼治療のリスクとして何よりもおそろしいリスクと言えるのが感染症の問題です。しかし、針から感染症がうつってしまう可能性というのはどれくらいあるものなのでしょうか?感染の可能性についてアンケートを取ってみました。

【質問】
鍼灸治療で使用する針から感染症がうつる可能性はあると思いますか?

【回答結果】
ある : 65
ない : 35

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年09月13日~2017年09月20日
有効回答数:100サンプル

★約7割は可能性があると考えている!

過半数である約7割の人は感染症リスクがあると答えていることがわかりました。

・あまり考えたことはありませんでしたが、鍼治療によって出血した場合に、その血液からうつる可能性はあるのではないでしょうか。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・鍼が汚染されていれば、感染することはあり得ること思う。(20代/男性/学生)
・今まで考えたことがないけど、消毒をしっかりしない医院だとうつるかもしれませんね。(30代/女性/専業主婦(主夫))

出血した場合や針が汚染している場合、消毒をしっかりしていない場合など、状況によっては針を通して感染症に罹る可能性は否めないと感じていることがうかがえます。しかし、逆に言えば、感染症対策が徹底されているのなら、心配する人は少なくなるかもしれませんね。

・鍼は使い捨てだと思うから、感染症の心配はないと思う。(20代/女性/無職)
・ちゃんとした鍼灸師ならば、治療器具はきちんと消毒等していると思うので。(50代/女性/パート・アルバイト)
・治療をする院で、道具を使い回したり不衛生に管理していたりするのは有り得ないから。(30代/女性/専業主婦(主夫))

残りの約4割は感染の可能性はないと答えていました。消毒を徹底していることや使い捨ての針を使用していることを理由に挙げており、対策しているから感染は有り得ないと思う傾向にあるようですね。

調査したところ、感染症リスクを心配する声が多くなってはいましたが、主に鍼灸院の感染症対策次第であることがはっきりとしました。回答結果を見る限りでは、消毒さえしていれば安心なのは確実だと言えそうです。

 

☆鍼灸治療で感染症の危険性はある?

治療を受ける前に、衛生管理がきちんとされていなかった場合に起こり得る感染症のリスクには、一体どんなものがあるのかは知っておいたほうがいいでしょう。しかし、前提として把握しておくべきなのは、感染症の多くは基本的に体液や血液を通して感染するケースが多いことです。主に注射器の使い回しや母子感染などが挙げられるでしょう。代表的な病気としてはB型肝炎やC型肝炎、そしてHIVになります。しかし、鍼灸では針を使うものの、注射器のように血管に刺すというわけではありません。基本的に体内に深くまで刺すことはないので、治療ミスで血が出るということでもない限りは、これらの病気が感染する可能性は極めて低いと言えます。
ただ、大丈夫そうだからという理由で感染症対策を行わない鍼灸院は有り得ないと言っても過言ではありません。昔は消毒をせずに針を口に咥えながら治療を施す鍼灸師がいましたが、血液の感染症の危険性が広まってからは消毒が徹底されるようになりました。容易かつ確実に感染症対策ができる方法として使い捨ての針が広まり、ディスポーザブル鍼を使う鍼灸院がほとんどを占めるようになりましたし、感染症リスクは明らかに低くなっていると言えます。

 

☆まとめ

体液や血液によってB型肝炎やC型肝炎、HIVなどのおそろしい病気に感染するリスクはありますが、多くの鍼灸院はディスポーザブル鍼という使い捨ての針を採用することによって、感染症対策が徹底できています。使い捨てではないにしても、オートクレーブと呼ばれる機械で針の滅菌をしているので安心です。血液が出ることが殆ど有り得ない鍼灸治療では元々感染リスクが低いですし、各鍼灸院で消毒も徹底されているので、怖がらずに施術を受けてみてはいかがでしょうか。
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