鍼灸コラム

鍼灸について

針の種類は多種多様!最適な鍼灸治療のための必須知識

2017.11.6

鍼灸治療で使う針には種類があることを知っていますか?根本的な形状は大体同じものですが、太さや素材が異なっています。針の太さによっても、施術のときに発揮する力や特徴が異なるので覚えておきましょう。日本の鍼灸治療だからこそよく使われている針の種類というものもあります。具体的にどのような針があるのかについて紹介していくのでチェックしてみてください。鍼灸治療で使う針には種類があることを知っていますか?根本的な形状は大体同じものですが、太さや素材が異なっています。針の太さによっても、施術のときに発揮する力や特徴が異なるので覚えておきましょう。日本の鍼灸治療だからこそよく使われている針の種類というものもあります。具体的にどのような針があるのかについて紹介していくのでチェックしてみてください。

 

☆鍼灸治療で一般的に使用されている針の太さ

日本で一般的に使用されている針の太さは主に5種類あります。一番細いもので0.16mm、あとは0.18mm、0.20mm、0.22mm、0.24mmです。いずれも極細なのが特徴で、中国鍼とは太さが全く異なります。中国鍼は0.46mmが一般的であり、1mmにも満たない細さではありますが、日本の針である和鍼(わしん)に比べるとかなり太いと言えるでしょう。細ければ細いほど痛みを感じにくいという特徴を持っているため、太さを見れば一目瞭然のように、日本の針は中国鍼に比べると敷居が低くなっているのは確かです。
針の太さがいくつもあるのは、鍼灸師が扱いやすいものを選ぶという問題ではありません。どれくらいの太さの針が適切なのかは患者がどれだけ深刻な症状なのか、そしてどれだけ肌が敏感なのかによって違いますから、症状や状態に応じた針選びをします。痛みを感じにくい、かつ鍼灸治療として効き目をしっかりと得られるものを選んで施術していくのが適切です。

 

☆針の素材で変わるその特徴

鍼灸治療用の針は太さだけではなく素材も幾つかの種類があります。素材としてはステンレスや銀、金が多いです。使い勝手がよくて重宝されがちなのはステンレスタイプのものになります。ステンレスの針は錆びにくくて折れにくいという特徴を持っているので、扱いが難しくないのが大きな魅力です。それだけではなく、ステンレス製であるからこそ安価なため、使い捨ての針として重宝できるというのもメリットだと言えます。鍼灸院の経営者は、売上のことを考えるとこちらのタイプを選ぶ人が少なくないのも確かです。
治療にこだわりがあったり、患者の負担を考えたりしたいのであれば、銀や金でできた針が向いています。ステンレス製に比べると耐久性がなくて折れやすいですが、技術でカバーできる部分です。銀や金は柔軟性がある素材なので痛みを感じにくいという特徴も持ち合わせています。素材によって一長一短がありますから、目的に合ったものを選ぶのがベストでしょう。

 

☆日本の鍼灸院で一般的な毫鍼の特徴とは?

日本の鍼灸院で最も多く使われているのが毫鍼(ごうしん)と呼ばれる針です。毫鍼は主にステンレス製でできており、針に柄がついているのが特徴になります。太さの幅は広く、細いものだと0.14mm、太いものなら0.34mmのものまであります。長さも1.5 cm~6cmまであるので種類が非常に豊富なのも特筆すべき点です。鍼灸治療でよく使われる毫鍼は長さが4 cm~5cm程度、太さは0.2mm程度のものが一般的だと言えるでしょう。
毫鍼の場合、患部にそのまま刺すのではなく、菅鍼法という手法を用いるのが基本です。針よりも少し短い鍼管という管に毫鍼を入れて、鍼管を肌に立てたら人差し指で叩いて皮膚のなかまで刺していきます。どれくらいの深さを指すのかは部位や治療目的によりけりですが、症状に合わせて刺激の方法を変えていくのが特徴です。菅鍼法にすることによって、極細の針で確実にツボを刺せるので、鍼灸師のあいだでは重宝されています。

 

☆刺すとは限らない?針の種類いろいろ

鍼灸治療で使われる針の種類は他にもありますが、毫鍼のように必ずしもツボに刺すとは限りません。刺すにしても、刺す度合いが異なります。軽く刺すタイプの針として有名なのは置鍼(おきばり)と呼ばれる針です。シールタイプの針で、形状は画鋲のように中央部分に短い針が付いているのが特徴になります。
刺さないタイプの針は、同じくシールタイプの耳鍼があります。耳鍼は透明シールになっており、名前にあるように耳ツボに用いられるのが一般的です。針部分は粒状になっているため、密着させて刺激を与えるタイプになります。ちなみに、人気に火が点いてコスメの商品棚によく並んでいる耳ツボジュエリーは、この耳鍼が元となっています。もうひとつ、刺さない針として代表的なのは、てい鍼(ていしん)という針です。同じく耳ツボを刺激するときに使われる針ですが、柄のついたスティック状の道具の形をしています。先端は尖っておらず、丸くなっているので耳鍼と同様の刺激を与えられるようになっているのが特徴です。

 

☆刺すのと刺さない針… 鍼灸治療するならどっちがいい?

鍼灸治療の針は大きく分けると刺すタイプと刺さないタイプがありますが、どちらの治療方法のほうが好まれるものなのかが気になるところですよね。一般的な意見を知るために、男女100人にどちらがいいのかをたずねてみました。

【質問】
鍼灸治療において刺すタイプの針と刺さないタイプの針があります。鍼灸治療を受けるならどちらのタイプで受けたいですか?

【回答結果】
刺さないタイプの針 : 56刺すタイプの針 : 44
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年09月13日~2017年09月20日
有効回答数:100サンプル

★痛いのは嫌なもの?過半数が刺さないタイプと回答!

アンケートの結果、過半数の人が「刺さないタイプの針」だと答えていました。
・痛みを感じなくて済みそうですね。(30代/男性/正社員)
・刺すことを繰り返すと肌に痕が残りそうな気がするので、効果が同じなのであれば刺さないタイプを受けたいです。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・刺さないタイプの鍼 効果にあまり違いがないなら肌を傷つけず、痛みを伴わない方がいいから。(20代/男性/学生)

第一に、痛みを感じないことに魅力を感じている声が多いようです。効果に違いがなければという条件付きで選んでいる人もいますし、同じ効果なら痛みのリスクがないに越したことはないと思うものなのかもしれません。また、刺すことによる傷や痕を気にしている人も目立っていました。

・刺すタイプのほうが本格的で効果が高いように思う。(50代/女性/専業主婦(主夫))
・刺すタイプの方が、体に直接効く気がするから。(20代/女性/無職)
・刺すタイプの治療しか経験したことがありません。刺すタイプの鍼治療でないと、治療をした気にならないです。(40代/男性/経営者)

刺すほうがきちんとした治療という印象が強いことがうかがえますね。身体に直接刺激を与えている分だけ、効果的だというイメージが強いと言えそうです。刺さないタイプの治療を経験したことがない人も複数おり、実際にやってみなければ効果があるとは感じにくいものなのかもしれません。
アンケートを取ってみたところ、刺さないタイプの針がいいと答えた人のほうが多かったものの、票数は僅差という結果でした。痛みを懸念している声が多かったですし、刺すタイプでも痛みがないと確信できるなら安心して治療を受けられるのかもしれませんね。

 

☆まとめ

日本の鍼灸院で使われることが最も多い針は毫鍼で、鍼管を用いた菅鍼法による治療が一般的ですが、種類を挙げるとさまざまなものがあります。体質による違いもあるため、どの針なら一番効果があるのかというのは一概には言えないですが、症状や治療目的に合わせた最適なものを選んで施術していくのがベストです。鍼灸師を目指すのであれば、鍼の種類を把握したうえで上手く使いこなせるよう努めてみてください。

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