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体の不調にツボは効果あり?ツボの科学的な根拠を徹底解説

体の不調にツボは効果あり?ツボの科学的な根拠を徹底解説

2017.8.10

ツボ押しは東洋医学の長い歴史のなかで積み重ねられてきた治療方法で、日本人にも深く浸透しています。しかし、なかにはツボ押しの効果を疑う意見もあるのを知っているでしょうか。そういった意見があると、ツボ押しの効果は本当にあるのか気になりますね。そこでこの記事では、一般の方はツボ押し効果についてどのように感じているのかというアンケート調査結果や、ツボ刺激のメカニズムや効果、そして科学的な見解について詳しく解説していきます。

ツボ刺激のメカニズムや効果

 

☆ツボ押しが効くメカニズム!経穴と経絡

ツボの仕組みを知るためにはまず、東洋医学の「気」や、体の中を張り巡る「経絡(けいらく)」、そして「経穴(けいけつ)」について知る必要があります。東洋医学では、自然界の生死に関わるものは全てエネルギーである気が巡っているとされており、人間もまた体から気を発し、体内では循環していると考えられています。この気が人の体内で通る道筋を経絡といい、気が体を流れることで各臓器や器官の働きを正常化させています。経絡は、肝、心、肺、脾、腎、心包の六臓と、大腸、象徴、胆、胃、膀胱、三焦の六腑に繋がっているほか、正中線上の表裏に1本ずつあるので、計14本の経絡が全身を巡っています。その経絡の中間地点である要所に点在し、気が体内を出入りする場所となっているのが経穴で、これがツボに相当するものです。経穴は老廃物が滞りやすい部分でもあるため、経穴を刺激すると老廃物が流れ出て気の流れも順調になり、体調がよくなりやすいのです。足ツボマッサージを受けた際に、痛みが走った経験をした方もいるかもしれませんが、それは足裏にはツボが密集しており、老廃物が細胞を圧迫しているからなのです。足裏のツボを刺激すると、老廃物が排出されるのでそのうちに痛みは感じなくなりますよ。ツボの存在や効果はWHO(世界保健機構)でも認められていて、消化器系や神経系など多くの疾患に有効だと発表されています。

 

☆皆さんはどう感じている?ツボ押しの効果

WHOにも効果が認められているツボですが、実際、ツボ押しは効果があるのでしょうか?そこで全国の男女100人を対象に、ツボ押しは効果があると感じるかについてアンケートを実施しましたので、詳しく見ていきましょう。

★大多数が「効果がある」という意見に!効果持続には継続が必要との声も

・プロがやれば効果あると思いますが、素人だと微妙に場所がずれてたり力加減もわからないのでどうかなと思います。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
・効果、あると思います。頭痛の時などは特に手のツボを押したりすると、軽くなります。冷えることで体調が悪くなる場合にも、血流をよくするツボを押したりすることで滞りが解消されてスッキリします。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・通院しても自分でツボ押しをしても、ある程度の効果はあると思います。ただ人によって、効果は限定的で異なると思います。(40代/男性/経営者)
・効果はあると思いますが、一時的な感じがするので継続が必要だと思います。(40代/男性/正社員)
・どうでしょう?プラシーボ効果?対処法にツボ押しだけで済ました事が無いので、わからない。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・一貫性のものかと思います。その瞬間がマシになるくらいかと思います。(30代/女性/無職)

【質問】
ツボ押しは効果があると思いますか?

【調査結果】
フリー回答

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
調査期間:2017年06月14日~2017年06月21日
有効回答数:100サンプル

結果は大多数の方が「ツボ押しは効果がある」という意見で、多くの方が冷え性や肩こり解消のためにツボ押しを実践して、症状を改善できたと回答していました。なかには「思い込みによるプラシーボ効果では?」という意見もありましたが、ツボ押しの効果については科学的にも解明されつつあります。それではツボの効果や科学的根拠について、さらに詳しく見ていきましょう。

 

☆ツボ押しで得られる効果の科学的根拠は?

ツボ押しで得られる健康効果はたくさんありますが、ここでは代表的な効能である、「ストレス耐性」と「免疫力向上」、そして「血行改善」の3点について、科学的な視点からご紹介しましょう。
まず1つ目はストレス耐性についてです。ストレスは存在全てが悪いというわけではなく、適度なものであればパフォーマンス向上などプラスに働きますが、溜めすぎてしまうと自律神経の働きが乱れて体調悪化の原因になります。ツボを押すことで、神経や中枢神経、そして自律神経を司る視床下部へと刺激が伝わり、これによって自律神経の乱れを正常化させることができます。特にストレス緩和には、頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)」や手首内側にある「内関」などのツボが有効なので、仕事や家事などの休憩中に刺激してみるといいでしょう。
2つ目は免疫力向上です。人の体内では免疫力に関わる物質がいくつか存在していますが、なかでも主体となっているのが白血球です。ストレス耐性と同様、ツボを刺激すると刺激が神経を伝うのですが、白血球を作り出している骨髄にも刺激が届き、白血球の増加や活発化を促してくれるのです。
3つ目は鎮痛・体力回復効果についてです。ツボを刺激することで脳に信号が届き、痛みを軽減させるエンドルフィンというホルモンが分泌されることが研究の結果分かっています。エンドルフィンは、モルヒネの約6.5倍の鎮痛効果があるとされており、エンドルフィンの分泌を促すことで痛みを和らげることができるのです。また、ツボを押すと血行が促進されて乳酸などが排出されやすくなるので、体調の回復にも効果がありますよ。

☆ツボ押しで得られる効果の科学的根拠は?

 

☆ツボ押しの効果… 人によって差がある場合も

ツボは2000年以上の長い歴史のある東洋医学で、「このツボを押すと、この器官やこういった症状に効果がある」という無数の検証に基づき、廃れることなく現在まで伝えられています。これほど長い歴史の中で途切れることなく伝わったものなので「それだけ効果がすごいということなのでは?」と思うかもしれませんね。しかし、実はツボ押しの効果は残念ながら人によってばらつきがあり、特定の疾患にどの程度の効果があるかは断言できない部分があるのです。また、人によってだけでなく、日によってもツボの位置が変わることがありますし、ツボの刺激に対する感じ方も異なるため、絶対的な効果を約束できるものではありません。しかし、ツボ押しは誰でも気軽に始められる健康療法なので、自分の体と向き合いながら挑戦してみるといいでしょう。また、自分で押す際には、ツボを強く押しすぎないよう、少し痛いけれど気持ちいい程度の強さで優しく刺激するようにしましょう。

 

☆科学的に解明されつつある「ツボ」

ツボの効果と根拠については、かつて「科学的な根拠は一切ない」「プラシーボ効果なのでは」などという声が挙がっていました。しかし、東洋医学が古くから積み重ねてきた知識は、西洋医学によっても科学的に証明されており、治療の幅を広げています。効果には個人差はありますが、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。

詳しくは、「10分で理解!奥深いツボの効果を徹底説明」をご参照ください。

東洋医学についての詳細はこちら

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