鍼灸コラム

鍼灸師について

鍼灸師になるための資格の種類や取得方法は?

2017.7.1

鍼灸師になるためには、はり師やきゅう師を始めとした専門の国家資格が必要になります。また、開業したい場合や外国で仕事をしたい場合、動物相手に鍼灸師の仕事をしたいなど、状況に応じて必要な資格は大きく異なってきます。鍼灸師を目指すなら、どんな場合にどのような資格が必要なのかを明確に知っておく必要があるでしょう。また、持っておくと有利になる資格についても知っておいたほうが鍼灸師として働くのに役立てられます。ケース別に鍼灸師の資格に関する情報を解説していきましょう。

 

☆鍼灸の資格について興味を持つ人はどのくらい?

鍼灸師になるには資格が必要不可欠ですが、資格取得に興味を持っている人は一体どれくらいいるものなのでしょうか?100人を対象に鍼灸の資格に興味を持った経験があるのかについて訊いてみました。

【質問】
鍼灸の資格について興味を持ったことはありますか?

【回答結果】
はい:46
いいえ:54

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
調査期間:2017年06月06日~2017年06月09日
有効回答数:100サンプル

 

★興味を持ったことがない人が多数?敷居が高いイメージ

アンケートの結果、過半数が「興味を持ったことはない」と回答していました。

・特にありません。資格を取るのも大変そうなイメージです(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
・鍼灸の資格をとってから独立するまでコストが高いから。(30代/男性/正社員)
・難しそうで興味をもったことはありません。(40代/女性/パート・アルバイト)

大体の人は、鍼灸師の資格を取ったり、開業したりするのは難しそうというイメージが拭えないようです。実際になるのが難しいイメージが強い職業だと、諦めてしまう気持ちも強くなるためか、なかなか興味は持てないものなのかもしれませんね。一方で「興味を持ったことがある」と答えた人は100人中46人で僅差の結果でした。

・国家資格なので取得は大変ではあるけれども、一度取得してしまえば死ぬまで使えそうな資格なので。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・姉が柔道整復師の免許を持っており、整体の学校に興味を持った事から、その道も興味を持ちました。(20代/女性/正社員)
・自分が酷い肩こりや歩き過ぎると膝が痛くなったりするので、ツボやマッサージ方法等知りたいので。(40代/女性/専業主婦(主夫))

周囲に関連した資格を取得している人がいたり、自分で施術を試してみたかったりといったきっかけがあると、鍼灸師という職業にも興味が湧きやすいと考えられます。また、一生使える資格という鍼灸師の安定性を考えると魅力的に感じる傾向にあるようです。

アンケートを取ったところ、僅差ではありましたが、鍼灸師の資格に興味を持ったことがないと答えた人のほうが多いという結果でした。多くの人は鍼灸師に対して技術や能力、あるいは資金が必要な難しい職業というイメージが強いようです。鍼灸師の資格が取りやすいものというイメージがあったら、結果は全く違ったのかもしれませんね。

 

 

☆鍼灸の資格を取るためにはどのくらいの費用がかかる?

鍼灸師の資格を取るためにはまず受験資格を得るために、高校卒業後の3年間あるいは4年間に渡って厚生労働省や文部科学省から認可を得ている専門の養成学校に通わなければなりません。鍼灸の専門学校では、東洋医学概論やはり・きゅう理論をはじめとした、さまざまな専門的な科目を学ぶ必要があります。その学費としてかかるのがおよそ400万円から500万円です。学費以外にも、20万円から30万円程度の教材費や白衣の購入費がかかります。学校によっては、校友会の費用という名目で数万円を支払ったり、入学金がかかったりすることも珍しくありません。
はり師やきゅう師の国家資格を受験するための費用だけでも、1つの資格につき11,600円が必要です。はり師ときゅう師の両方なら23,200円かかります。鍼灸師としての資格を取得するためにはこれだけの費用がかかりますが、条件次第では教育訓練給付制度を利用できます。支払った学費の一部を給付してもらえる制度なので、費用をネックに感じているのであれば積極的に活用しましょう。
詳しくは、「鍼灸の資格取得に必要なこと!試験内容と費用は?」 をご参照ください。

 

 

☆鍼灸・マッサージ資格を同時にとるメリットは?

鍼灸師として働きたいのであれば、あん摩マッサージ指圧師の資格を同時に取る必要はありませんが、開業をしたいということであれば話は変わってきます。開業する場合はできる仕事の幅が広ければ広いほど、それだけ提供できるサービスも広がりますから、顧客の獲得もしやすくなると考えられます。
また、専門学校の卒業と共に、同時進行ではり師ときゅう師、そしてあん摩マッサージ指圧師の資格を取っておくと、後になって後悔や苦労をするという事態を防げるでしょう。鍼灸を始め、あん摩マッサージ指圧についても、学校で勉強したばかりであれば、知識が豊かなうちに受験できるので合格率も高いと言えます。ところが、何年も経過してからやはり資格を取りたいと思って受験をしても、せっかく以前に勉強したことが記憶から抜け落ちてしまっている可能性が高いので、合格が容易ではなくなってしまうのです。そういった問題を防ぐためにも、役立てる機会がありそうだと感じるのであれば、同時に資格を取得しておくと良いでしょう。
詳しくは、「鍼灸師とマッサージ師!資格を同時に取得する方法とメリット」 をご参照ください。

 

☆鍼灸資格の難易度は?

鍼灸師の資格は主にはり師ときゅう師の2つがありますが、厚生労働省の発表によるといずれも合格率は70%台となっています。しかし、これはあくまでも新卒と既卒を含めた統計の数字ですので、新卒だけで考えると、はり師ときゅう師のいずれも90%以上の人が合格しているのが現状です。そのため、きちんと専門学校で勉強をしている生徒にとっては、それほど難易度の高い資格というわけではないと考えて良いでしょう。点数としても150点中90点以上を獲得すれば合格できますから、ほぼ満点に近いような点数を取らなければならないということもありません。
受験資格として3年以上に渡る専門学校での勉学が必須となっていますから、これから鍼灸師を目指す人は必然的に勉強できる環境は整いますし、資格を取るのが特別難しいと考える必要はありません。鍼灸の専門学校を問題なく卒業できるほどの知識や技能があれば、はり師やきゅう師の資格取得の難易度は低いものと考えても良いでしょう。
詳しくは、「鍼灸の資格を取るのは難しい?難易度の実情」をご参照ください。

 

☆鍼灸資格取得後から開業までの流れとは?

3年以上に渡って養成学校に通い、無事にはり師やきゅう師の国家資格を取得できたのなら、すぐにでも鍼灸院を開業すること自体は可能です。もちろん開業資金の問題がありますから、すぐにというのはあまり現実的ではないかもしれませんが、できるだけ早い段階で開業計画の具体化や準備を進めておくことが重要となります。
自分のお店を持つのであれば、資格取得以外に開業の規定や都道府県知事に提出する届出の項目についても把握しておきましょう。まず、鍼灸院を開業するには広さの規定があります。施術室は6.6平方メートル以上の専用の部屋を設けなければならないなどのルールがありますから、テナントを借りる、あるいは新たに鍼灸院のための建物を建てるのなら、この規定は必ず守るようにしましょう。届出については開設者の氏名や住所、お店の名称などの必要事項を漏れなく記入した上で開業から10日以内に必ず提出してください。
これらのルールをきちんと守ってこそ、スムーズな開業が可能です。さらに、ビジネスを軌道に乗せるためにできる限り早い段階から具体的な開業計画を練っておくとより安心して独立できるでしょう。
詳しくは、「鍼灸師として開業するための手順!必要な資格や流れは?」をご参照ください。

 

☆外国で鍼灸の仕事をするために必要な資格とは?

外国で鍼灸師として働きたい場合、国によって資格に関するルールや扱いは異なるため、きちんと確認しておく必要があります。日本で取得した鍼灸資格をそのまま使える国としてはニュージーランドが挙げられるでしょう。ニュージーランドでは鍼灸に関しては医学として認められていないため、同時に資格がなくても何の問題もないのが特徴です。極端な話ですが、無資格であっても問題なく鍼灸師として働けてしまう国でもあります。
一方で、オーストラリアの場合は国家登録が欠かせません。アメリカに関しては州ごとに細かくルールが分かれているため、資格も州に応じて新たに取得する必要があります。難易度の高さは人によって感じ方は異なりますが、資格の取得条件として学校での受講時間の規定が設けられているケースがあるため、時間や手間がかかるのが特徴です。
このように国によって鍼灸資格の厳しさは全く異なるので、外国で就職を希望しているのなら、国で定められているルールをきちんとチェックしましょう。
詳しくは、「外国で鍼灸師を目指す!必要な資格や就職のコツ」 をご参照ください。

 

☆まとめ

どんな鍼灸師になりたいのか、またはどんな場所で働きたいのかによって取るべき資格は異なります。働く予定の環境や自らの希望に応じて、欠かせないと思う資格については積極的に取得したほうが、後々有利になることは間違いないでしょう。いずれにしても、まずは資格取得が、鍼灸師になるための基本ですから、はり師ときゅう師の資格を取るところから始めてみてください。

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