鍼灸コラム

鍼灸師について

鍼灸の資格を取るのは難しい?難易度の実情

2017.7.4

鍼灸師の資格は国家資格ですから、必然的に難しいものという印象が強くなりがちだと言えるかもしれません。たしかに誰でも取れるような簡単な資格とは言えませんが、だからといって難関なものなのでしょうか。実際にはどれくらいの難易度で、どれだけの人が資格を取得しているものなのか気になるところですよね。また、試験に合格するために必要となる対策についても知っておいたほうが安心だと言えます。今回はそんな鍼灸師の難易度の実情を確かめていきましょう。

 

☆試験の合格率はどのくらい?確率からわかる難易度は?

はり師ときゅう師の合格率はともに70%台といわれています。実際に厚生労働省が発表した合格率の推移を見てみても、70%から80%の間を行き来している傾向にあるようです(2016年度実績)。つまり、単純計算になりますが、受験した人が10人いたとしたらそのうちの7人か8人程度が合格できているという計算になります。受験者数は、はり師ときゅう師共に毎年5,000人前後が受験しているので、おおよその計算では3,500人から4,000人程度資格を取得できているということです。
確率から考えてみても、かなりの難関というわけではなく、養成学校できちんと学んだことさえ活かせていれば問題なく合格できるレベルだと言えそうです。そもそも学校側は合格の見込みが全くない人材には受験資格を与えないところが多いため、合格率の高さを考えると当然の結果だと言えるでしょう。

 

☆鍼灸師合格者の推移!合格率が低下している理由は?

鍼灸師の資格は、初期の頃は90%前後の人が合格できていたといわれています。ところが、年々下落傾向にあり、2016年度には70%台の推移となっているため、昔に比べて合格率が低下しているのが現状です。
なぜこのような事態になってしまったかというと、理由の1つとして考えられるのはまず、試験難易度の上昇が挙げられます。鍼灸の関する法規に変更があった、医学面や科学面での新たな発見があったなどの影響で、過去に出た試験の問題が参考にならないという事例が珍しくありません。新たらしい情報について行けない、あるいは過去問で間違った知識を習得してしまうなどといった事態が、合格率へも影響していると考えられます。
また、新卒と既卒も含めた統計であるため、既卒の合格率の低さが全体に影響していることも原因の1つと言えます。重要な部分である新卒の合格率に関しては90%以上とされているので、これから勉強して試験合格を目指したい人はそこまで問題視しなくても良いでしょう。

 

☆鍼灸師国家資格はどういうもの?試験の概要

鍼灸師の国家資格は、はり師ときゅう師の2種類があります。鍼灸師として働くのであれば、どちらの資格も取っておいたほうが有利でしょう。
試験の概要ですが、まず受験資格として高校卒業後に国から認定されている鍼灸の養成学校で3年以上に渡り、知識や技能を修得しているというのが条件となります。合格基準は150点満点中、90点以上の得点が取れることで、科目は全部で13種類あるのが特徴です。あん摩マッサージ指圧師の試験を同時に受ける場合、申請すれば共通科目に関しては免除となるので覚えておきましょう。
通常はマークシート方式、視覚障害者の場合は問題用紙に直接回答をする、点字で回答をする、白紙に記入して回答するといった方法を選べます。

 

☆専門学校の入試は難しい?難易度はどの程度?

鍼灸師になるためには、専門学校に入るのが最も一般的ではありますが、試験の難易度は決して難しいものではありません。2000年あたりまでは専門学校に入るための難易度はかなり高かったとされていますが、そもそも鍼灸を学べる学校が少なかったためだと考えられます。現代では、鍼灸の専門学校は各地で広まり、それぞれが入学してくれる生徒を募集している状態ですから、倍率はそれほど高いものではありません。学校によっては入学者数が足りないところさえあるほどです。
そのため、入学しやすいように試験の難易度も引き下げられている傾向にあります。もちろん、どんな人でも合格できるというわけではありませんが、一般的な常識を持っていると判断されれば、大抵は難なく合格できるものと思って良いでしょう。

 

☆勉強時間の目安が知りたい!必要な時間はどのくらい?

どのくらい勉強をすれば合格できるものなのかは、もちろん個人の記憶力や集中力の高さによりますし、一回勉強すればすべて覚えられるくらいであれば、学校で学ぶ以外の勉強時間は必要ないと言えます。しかし、確実にきちんと長期記憶として習得するためには相応の勉強時間は必要不可欠です。独学で勉強するとなれば、試験を受けるまでに1科目につき60時間程度が必要という意見もありますが、真面目に学校で勉強しているのなら、その日に学んだことをしっかりと復習するだけの時間があれば十分だと言えるでしょう。
何より大切なのは、机に向かった時間ではなく、どれだけの勉強をしたかです。時間が長くてもろくに習得できていないのであれば、机に向かっても意味はありません。集中して勉学に励みさえすれば、短い勉強時間でも十分に試験対策はできるでしょう。

 

☆合格するための秘訣は?難易度が高くても乗り越える方法

難易度が高いとされる鍼灸師試験に無事に合格するためには、どんなポイントを意識した上で試験に臨むべきなのでしょうか。合格するために必要なことについてアンケートを取ってみました。

★何よりも勉強が一番大事!?

・国家試験だと思うので専門的な勉強が必要なので、やはり学校に通って勉強するのが一番の近道なのではないかと思います。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
・資格取得のための勉強だけでなく、実務経験などの裏打ちが大切なのだと思います。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・しっかりと勉強をして技術を確立させることです(30代/男性/正社員)
・経路とよばれるところを全て把握できるようにして、病状によってどこのツボが良いのか学ぶことが必要だと思います。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
・毎年行われている国家資格で、試験には、はっきりとした傾向が現れていますから、過去問を中心とした勉強が必要だと思います。(40代/男性/正社員)

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
調査期間:2017年06月06日~2017年06月09日
有効回答数:100サンプル

アンケートの結果、しっかり勉強することや専門学校で学ぶことが大切だと思うという意見が圧倒的多数でした。他の意見としては試験の過去問を勉強する、実務経験も勉強するなどといった回答もありました。すべての回答から共通して言えるのは、鍼灸師としての専門知識をいかに習得できるかが合否を分けると言えそうですね。

 

☆まとめ

学校に通い、きちんと勉強をしているなら、鍼灸の資格を取ること自体は難しくありません。試験合格率の推移を見ても、決して低いとは言えないですし、新卒の時点で合格できるのであれば、合格率に関しては特に問題視する必要もないでしょう。合格率が高いからといって、試験を受ける自分自身が勉強を怠っては合格できるものもできなくなってしまいます。こういったデータはあくまでも参考程度に留め、確実に合格できるよう勉学に励んでいきましょう。

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