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校長あいさつ

校長あいさつ

岡田校長
校長 岡田 明三(おかだ あきぞう)
●略歴
國學院大學国文科(漢文専攻)卒業、東洋鍼灸専門学校卒業・鍼灸師、(財)東洋療法研修試験財団評議員、経絡治療学会会長、明鍼会会長、神宮前鍼療所院長

 鍼灸は「医術」です。単に、肩こりや腰痛を治すだけの技術ではありません。
数千年の歴史に刻まれ、たくさんの人を救ってきました。当校は、「万病を癒すわざを持った鍼灸師」を育てます。

 大手ファッションメーカーの社長を治療したとき、「売れる洋服」の話を伺ったことがあります。昔はメーカーが形や色を「今年の流行」と大々的に宣伝すれば、売れた。今は個人の感性に訴えなければ、売れない。大量生産から少量多品種生産に切り替え、作る人間も時代を感じる感性を持たなければならないと言われたのです。鍼灸師も同じです。ひとり一人異なる患者さんと触れあい、その苦しみを共有できる豊かな感性を持ってこそ、医療人です。自然と接したり、音楽会に行ったり、絵画の鑑賞をしたりと心を磨かなければ感性は育たないのです。当校は、そのような「感性豊かな臨床家」を育てます。

 医師は「生命とは何か」を常に考えています。これからは鍼灸師も、がんや難病の患者さんに出会い、死に直面することが多くなるでしょう。私も最近末期ガンの患者を治療する機会が増え、病気と生命についてしばしば考えるようになりました。人は病気だけでは死なないのです。鍼灸師は、患者さんに生きる希望を与えなければなりません。当校は、生命観、死生観など「思想を持った臨床の実践者」を育てます。

 東洋医学を学ぶ者にとって西洋医学は常識です。患者さんは西洋医学と常に接しています。中国医学や日本鍼灸の伝統的理論とともに、西洋医学をふまえた専門性を身につけることにより、多くの人の共感を得ることができます。当校は、「今日的な医療人」を育てます。

 私は開業鍼灸師として39年間毎日臨床に当たってきました。また35年間鍼灸学校の教員を務めてきました。その経験を存分に生かし次代を担う鍼灸師を育成したいと考えています。日本鍼灸の未来の担い手が、高い志を持って当校の門をたたかれるよう期待しています。

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