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柳谷素霊選集と遺志

素霊が残した書籍

20091215172011『秘法一本鍼伝書』『最新鍼灸医学摘要』『秘伝名灸図解』
『鍼灸医術の門』『図解鍼灸実技』『校訂十四経兪穴学』
『図解按摩術』『五十からの青春』『鍼灸の科学』
『合類鍼灸医科学』『禁穴論返し鍼法』『簡明不問診察法』
『小児絶対健康法』『補瀉論集』『鍼灸治療医典』
『強壮灸と治療灸』『八木下九十翁実験実証/脈診による鍼灸治療法』
『註解黄帝内経霊枢(九巻)』『鍼灸兪穴学治療学講義』
『鍼灸医学全書(全4册)』
ほか多数…

素霊選集と遺志

『鍼灸は古典に還り、事実求是、親試実験の精神によって、玉石混淆の古典理論の検証・洗い直しを行い、真に臨床に役立つ理論の構築を成し、さらには、その科学化を探求する。』

昭和十年以降、当校創立者である柳谷素霊は、上述のようなことを各誌に投稿し、檄を飛ばし、鍼灸医学の向上に邁進しました。
鍼灸の学問的解明の重要性を唱え続ける一方で、実はそれ以上に重視していたのが、日本及び中国の伝統鍼灸の技術の継承・発展でした。臨床実践に役立つ真の技術(つまり精神を含めた術)を受け継ぎ、それを深化発展させることでした。それは次の文で伺うことが出来ます。

「けれども鍼灸は『技術』である。『技術』を離れて発展はない。『技術』を離れた鍼灸はなる程その方法によっ て科学の美名で飾られるかも知れぬ。所謂科学化が為されるかも知れぬ。けれどもそれは既に生命を失った鍼灸であり、解釈される鍼灸学であっても鍼灸を産出する鍼灸術とはなり得ないであろう。(医道の日本・巻頭言『鍼灸の理想』・昭和十五年二月号より)」

また、技術修得の難しさも述べ、技術を自分のものにするには、十分に時間をかけて、昔からある訓練法を段階的に積み上げて、百錬自得することの重要性を説きました。
「鍼術はその一本の線体を生活体に挿入し、上下左右旋撚、回旋、挙上、押入するによりて、千差万態の現象を生起せしめるものである。今日は刺激の強弱のみに力点を置いているが、その劇易に関してはあまり注意を払わぬ傾向があるかにみえる。鍼の妙味を会得できない一つの原因ではあるまいか。(医道の日本・巻頭言 『鍼灸の妙味』・昭和十四年三月号より)」「一鍼よく急疾を治し、一灸よく痼疾を治さしむるの神妙を発揮せしむるには鍼灸道の真髄を実践するものに非ざれば決してよくする能わざるものである。(医道の日本・巻頭言『鍼灸道の真髄』・昭和十六年二月号より)」「故・吉田弘道先生は学生に諭すに、必ず、毎日自分の太腿に一本の鍼でよいから、稽古をせよと、きつく言ったものであった。翻って、今の教育界を眺めるに生き物通し、堅物通し、三味線糸通しはもちろんのこと、浮き物通しの修行さえ怠る始末である。これでは、あの微細精妙な鍼を自在に駆使することはできないのが当然である。想いをここに致して、将来ある鍼医の一大奮発をのぞんで止まないものである。(医道の日本・巻頭言『手技の修行』・昭和二十八年十月号より)」

20091203160408また、柳谷素霊は正確な穴を取る為には、身体の状態をよく把握していることが重要であるとして、現代医学を熟知することと合わせて、あん摩経験の重要性を説きました。日々、人の身体をあん摩して身体各部の状態を熟知し、さらには正常(健康)時、異常(病気)時における状態を知ることによって、はじめて異常反応を呈した穴を探り当てることが出来る、と考えていたのです。

学と術は車の車輪の如きものであり、どちらかを重視し、どちらかを軽視するのではなく、調和を計る事が重要なのです。鍼灸においても同じことです。
最近の教育の現状をみると本当の臨床と乖離しがちな学の面に傾き過ぎる場合があります。しかし、学と術との調和を計り、なおかつ技術を重視した教育を目指す事が、創立者の遺志を継ぐことであり、伝統鍼灸術の継承、発展に寄与する人材の育成になるものと考えます。

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