イベントレポート

2013.11.22 Fri
★第8回公開講座『漢方講座④ 紫雲膏(しうんこう)・冬の漢方』

★第8回公開講座『漢方講座④ 紫雲膏(しうんこう)・冬の漢方』を開催しました!

平地治美先生の漢方講座 第4回目。
今回は、『紫雲膏(しうんこう)・冬の漢方』というテーマで行いました。

紫雲膏は、皮膚病に効果のある漢方薬です。
中国の古い書物をもとに、江戸時代に華岡青洲が創案した軟膏。独特の臭いもありますが、鍼灸ではお灸の跡がつかないように塗ることもあります。その効能などもお話していただきながら、キッチンスタジオのように実際に作っていただきました。

紫雲膏の材料はたった5つだけ。手順を追って作ってくださいましたが、熱したゴマ油に当帰(とうき)を入れると、とても香ばしくいい匂いが充満してきます。
その後、ミツロウを入れて、最後に紫根(しこん)を入れると、鮮やかな紫色に変化して完成です。
出来上がったばかりの紫雲膏はとても綺麗だったので、参加者の皆さんも携帯カメラで撮影していただき、完成品をお持ち帰りいただきました。
参加された方は、さっそく、今夜から使いたいと喜んでいました。
(ちなみに、私もお風呂上りに足の裏のひび割れに塗りましたが、一晩でスベスベです。ちょっと驚き!!)

そのほか、漢方では生薬に使われるショウガ。生姜(ショウキョウ)と乾姜(カンキョウ)。これに黒砂糖と蜜柑の皮の乾燥させたものなどを入れた飲み物を作っていただきました。
これなら家でも作って飲めそうですね。とても身体が温まって風邪予防に効きそうです。

また、この季節のお薦め漢方薬としては、手足が冷えやすい人、しもやけに「常楽(じょうらく)」、冷え性、月経不順などに「恩恵(おんけい)」を説明していただきました。

●紫雲膏の使い方
かかとのひび割れ、手荒れ、しもやけ、痔、乾燥性皮膚痒辛症、やけど
化粧下地として、唇の荒れ、床ずれ、魚の目、あせも、アトピー性皮膚炎など
(ジクジクした状態より、乾いた状態に良いです)

●紫雲膏(しうんこう)の作り方

【材料】(写真)※日本薬局方に記載されている分量
・紫根120g,
・当帰60g
・ゴマ油1000g
・ミツロウ340g
・豚油(ラード)20g

【作り方】
①ごま油を180度で1時間くらい煮て「重合」させる。
②ザルに入れた当帰をキツネ色になるまで揚げる。
③ミツロウ、豚油を入れる。
④142度に温度を保ち、紫根を入れて、すぐに火を止める。
⑤ガーゼで濾してパットに入れて自然冷却して固める。
⑥容器に詰めて出来あがり。

参加者の声
・紫雲膏の効く仕組み、適応症、作り方が分かって面白かったです。普通に販売している塗り薬がここまで効く物とは思いませんでした。冷えに効果がある漢方処方も知る事が出来て良かったです。
・紫雲膏という薬をはじめて知りました。とてもためになりました。自分でも作ってみたいと思いました。
・私はアトピー体質なので冬場は大変なのですが救世主にあった気がしました。ありがとうございました。
・漢方は‘苦い’というイメージだけだったのですが、皮膚・婦人系の症状にもとても良さそうでとても興味が持てました。少し勉強してみようとも思いました。
・ 紫雲膏の作り方を目の前で見て、自宅でも試してみたいと思いました。50代半ばにさしかかり、最近は体質がかなり変わってしまったように感じます。漢方で 改善できれば…ベストなので公開講座で学べたことを実践していきたいと思います。平池先生今日もありがとうございました。

次回、公開講座は12/5(木)19;00から、『てんこく講座』です。
http://www.toyoshinkyu.ac.jp/top/gv_entries/extension/20131205.html
皆さまの参加を是非お待ちしております!