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東洋鍼灸専門学校の日常や、普段とは一風変わった一面をお届けします。
当校の雰囲気を少しでも感じて頂ければと思います。

2014.07.22 Tue
在校生向けイベント~髙田常雄先生による「在宅鍼灸治療のできる鍼灸師」~を開催しました!

在校生向けイベント~髙田常雄先生による「在宅鍼灸治療のできる鍼灸師」~を開催しました!

今年度7回目の特別授業が開催されましたのでレポートさせていただきたいと思います。
今回の特別授業は、髙田常雄先生による2回目の講義になります。

テーマは、『在宅鍼灸治療のできる鍼灸師』。
現在、65歳以上の方の総人口に占める割合が24%を超えている状態、つまりは超高齢社会と呼ばれる状態になっています。いったいどの様な患者が増え、どんなことを求められるのか、鍼灸師を目指す者としてどう関わりを持っていくか…。
答えは決まっているわけではありませんが、鍼灸師の選択肢を増やすため、また鍼灸業界の発展のために、在宅鍼灸治療の『現状』と『視点』を講義していただきました。

「在宅医療は他の医療機関との連携が大事」

いままで『老年症候群』=『歳のせい』と言われてきた軽度の認知症や足のトラブルのような症状。
今まで多くの鍼灸師が行ってきた”単なる”往診だけではなく、介護に関する学習や他の医療機関との連携によって、1つ【特化した】鍼灸師になれる。今後、現在よりも更に在宅ケアが必要とされる時代に、患者さんの為になるのはもちろん、需要のある鍼灸師になれる手段の1つとなる。

 「在宅医療に必要な視点」

在宅医療ケアが必要となる疾患に対する学習はもちろんのこと、家族関係や住居環境、介護保険の認定者かどうかを知ることも大切になってくる。自分のことを言いたがらない患者さんも多いため、鍼灸師がその患者さんにとってどれだけ身近な人間になれるかには、人柄も重要であろう。
在宅の患者さんに目標を持たせ、それを一緒にクリアしていく。これが、自分がなぜ治療を受けているのかの確認や、そこから自分が治療を受ける本当の理由を見つける『行動科学』に繋がって行く。

この後の実技では実際に在宅医療で使う擦過鍼(刺さない鍼)による手技も披露していただき、その際も『視点』の大切さを教えていただきました。

「なぜ認知症に擦過鍼なのか」

小児の疳の虫(かんのむし)と認知症の周辺症状の発生のしかたが似ており、不安やストレスを和らげることが周辺症状の緩和につながる。そして脳の血流を活発にすることで認知症を予防できる事、そして【刺さない鍼】であることから、認知症の方にでも安全に行えることを、先生の経験の中から教えていただきました。

今回、髙田先生には鍼灸師の様々な可能性を教えていただきました。
先生が仰ったように、「学びたいことは声に出す」。
そうすれば、新たな鍼灸の選択肢に出会うのだな、と感じました。

本校専任教員 服部

参加者の声:
● 擦過鍼はとてもためになりました。鍼灸科ですのでこのような手技は勉強になります。また在宅に関して
も違う視点が見られてよかったです。
●学校での勉強の取り組み方や、卒業後の取り組みの考え方について、たくさんのヒントをいただくことが
できました。ありがとうございました。
●今まであまり具体的に見えてこなかった在宅医療の在り方を知ることができました。高齢化社会でどうや
ら大いに役に立てそう、というのがとても楽しみで嬉しいです。
●行動科学を交えて、理論、技術、経営といった多方面の学びを得ました。面白かったです
●授業では学べないことで勉強になりました
●実技も含め大変ためになりました。資格取得など積極的な提案はとてもありがたいと思います