在校生向けイベント~三浦勝男先生による「栁谷一本鍼」~を開催しました! |鍼灸・あんまの学校 針灸教育の名門 東洋鍼灸専門学校

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2014.10.20 Mon
在校生向けイベント~三浦勝男先生による「栁谷一本鍼」~を開催しました!

在校生向けイベント~三浦勝男先生による「栁谷一本鍼」~を開催しました!

三浦勝男先生による、今年度3回目の特別講演が行われました。
今回は「耳鳴りと耳中疼痛」をテーマに、前半は座学、後半は実技を披露して頂きました。

■自分を磨け

講義の最初に、三浦先生が仰いました。
「技術だけでなく、自分を磨け」
「日頃の行動が信頼を生み、信頼が治療効果を生む。だから技術ばかりに走ってはいけない。」
この道56年の、三浦先生の言葉に重みを感じます。

■全体→局所→全体

今回の講義は、「柳谷一本鍼伝書」を用いて、耳鳴りと耳中疼痛をテーマに進みました。
治療は、お弟子さんによる「散鍼」で全体の状態を整えてから、三浦先生の「一本鍼」という流れです。
ポイントは…
・耳は五臓の「腎」との関連が深い → 腎経の治療中心
・風邪をひくと発症しやすい → 「肺」との関係
・耳の治療の重要穴は「完骨・聴宮」
・体の上部の症状は、頸椎周りの治療が中心

東洋医学では、耳は五臓の「腎」との関連が深いと言われています。しかし、発症するタイミングに目を向けると、風邪をひくと同時に発症するケースが多いため、経絡治療に加え、「風門穴の灸」が重要だそうです。

続いて、三浦先生の一本鍼では、耳の付近の「完骨・聴宮」に口を開けた状態で刺鍼します。
※教科書上の完骨・聴宮とは位置が違う
私も実際に鍼を打って頂きましたが、最後に耳の奥がツーンとして、スッキリと「通じる」感覚がありました。

また、耳の症状以外にも、頭痛・めまい・ふらつき・吐き気など、体の上部の症状に対しては、頸椎周りの治療が欠かせないと言います。
臨床では、複数の症状を抱えている患者さんが多いため、特に要望がなくても頸椎周りの治療を同時に行うことが多いそうです。※特に天柱・風池

三浦先生の治療は、一見激しい治療にも見えますが、長年の臨床経験に基づく一切迷いのない刺鍼は、逆に安心感を与えてくれます。
そして、どうしても「一本鍼」に目がいきがちですが、先に経絡治療をするからこそ、一本鍼の効果が出せるのだと教えて頂きました。
まずは「全体を整えること」が重要であると。

■東鍼校の学生に向けて

「治療は、最初から全て成功するわけではないが、とにかく真剣にやることが大事。」
「東鍼校は、今も昔も優秀な生徒が集まる伝統校。是非とも、柳谷流経絡治療、柳谷流一本鍼を継承してほしい。」

1年生の私にとって贅沢すぎる内容でした。次回の講義では、更に深いところまで理解できるように勉強していこうと思います。
三浦先生、ありがとうございました。

鍼灸あん摩マッサージ指圧科1年 坂本健

参加者の声:
● 同じ鍼を何人かにしたのでよりわかりやすかった。治療の説明の後に実際に見れるととてもわかりやすい。少しずつ、つながってきた気がします。
●複数の生徒が被験者になる時間があり良かったと思う。治療家は謙虚でいるべきだが、こういう時には積極的に手を挙げて受けようと思った。次回は先生の耳鳴りを治療するハリを受けたいです。先生の、心を磨きなさいが印象に残りました。
●治療の基本が経験治療からであるということや、完骨、聴宮への針鍼を見れて、そして実際に刺していただき大変いい経験になりました。ありがとうございました。
●くわしく腎虚証を何度かやっていただいたので、腎虚の今回で治療までのことがわかりました。耳鳴りについても今回柳谷先生のやり方で教えていただき、治療に練習して使いたいと思います。
●実技的に技術を教えて頂きとても勉強になりました。次回の講演も楽しみにしています・ありがとうございました。
●私自身耳鳴りがあるのでとても勉強になりました。基本をしっかり身に付けて勉強していきたいと思います。お忙しいところありがとうございました。